本当に、なんてタイミングの良い登場のしかただろう。
『…さすがは天火。』
受けて砕けた刃を振り払い、思わず口端に笑みが浮かぶ。
「遅いよ。」
「お待たせ。」
白子さんの言葉にそれだけ返すと、天火は嘉神の前に歩み出た。
「おいで。」
『わっ…』
それに示し合わせたように背を向けた白子さんは、私を抱え上げ空丸たちの元へ向かった。
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