Ringel blume | ナノ

それは、調査兵団宿舎へと引っ越した次の日の朝…

「ユカリ、朝だ。起きてるか?」
『んー…』
「早くしねえと朝飯食い逸れるぞ。」
『う…ん…』
「ユカリ?」
『………(眠)』

部屋の外から聞える声に、私は気付くことが出来なかった。そして睡魔に襲われ朦朧としていた意識を再び手放そうと、毛布に潜り込んだその瞬間…

「遅えっ(怒)!!!」
『!?』

苛立ちを含んだ低い怒鳴り声と共に、ものすごい衝撃音が部屋中に鳴り響いた。

『なに……ええええぇっ!?』

驚いて飛び起きると、そこにはきれいに二つに折れた私の部屋のドア。

そして…

「とっとと着替えろ!朝飯だっつってんだろーが!!」
『は、はい!?』

最高に機嫌が悪いリヴァイ兵士長の姿がありました…。


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