喉が尋常じゃないくらい痛いし、体の節々まで痛む。
最近、冷えてきて昨日とかちょっと喉痛いって思ってたけどこれはヤバい。
案の定、体温計ったら37.3゚
当然のこと学校は休み。
お母さんに卵粥と薬を渡され、食べて寝てとにかくゆっくり休みなさいと言われる。
そりゃ、そうだわ。
食べれるだけ卵粥を食べて、薬を飲んで一日中、布団に潜って大人しくしていた。
夕方
少しは体調が良くなって、布団の中でのんびり漫画を読んでた。
コンコン
「あら、結構良くなったみたいね。
はい、これ学校からのプリント」
渡されたのは封筒に入れられたプリント。
封筒には友達とクラスメイトからのメッセージで埋め尽くされてた。
「わぁ…。
…あ、そういえば誰が届けてくれたの?」
「…確か、切原赤也君って子だったわね」
うわっ、え、嘘だぁ、切原ぁ!?
切原赤也はあたしの隣の席で犬猿の仲って感じ。
なんかいちいち突っかかってくる。
「じゃあ、夕飯の準備してくるわね」
「はーい」
そんな事はさておき。
封筒のメッセージに目を通す。
親友からは風邪移しちゃったみたいでごめんね><;
とあった。
あぁ、そういえば風邪ひいてたなぁ…。
他にも体調を心配してくれたり、今日あったこととかが書かれてた。
一通りメッセージを読み終わって、封筒をひっくり返して中からプリントを出した。
「…ん、何これ?」
来月の予定表や学級通信等のプリントの中に手のひらサイズのノートがあった。
裏返すとどこか見慣れた字。
小テストとかの丸つけで何度も見た癖のあるちょっと雑な字で、こう書かれてた。
『うるさいお前がいないと静かでさびしいんだよ。早く風邪、直して学校に来い』
顔、ううん、体中が熱い。
せっかく熱が下がってきたのに、また上がっちゃうじゃん。
「…切原のばーか」