読書をしていると、SHRの始まりを告げる鐘が鳴った。

後ろの席を見るとまだ赤也はいない。そして今日、テニス部は朝練がない。


「・・・はぁ、遅刻か」


担任の先生がまだ来そうにもなかったからそのまま読書を再開する。





すると廊下から慌ただしく足音が響き、教室へと飛び込んだ。


「赤也、おはよう。3分の遅刻だよ」

「##NAME2##はよーっす!
3分くらいいいだろ!この前は5分だったんだしさー」

「よくない。遅刻は遅刻。
・・・って、何なのその格好。ほら、座って」


ちょいちょいと手招きをすると、自分の席に座った。
僕は体ごと後ろを向き、赤也のブレゼーに手をかけた。


「まったく・・・、遅刻したうえにこの服装ってどういうことなの?
出掛ける時にきちんと鏡見ろって前に僕、言ったよね?」

「だってよー、遅刻しそうだったんだから仕方ねぇだろ」

「遅刻しそうだった、じゃなくて遅刻してるから」


そんな話をしながら服装を整えていく。


・・・ん、こんな感じかな。


「はい、できたよ」

「おう、サンキューな!」


すると前のドアから先生が教室に入ってきて、朝のSHRが始まった。












人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -