ひよことサイダー
少しだけ弱音を吐かせてもらうと、俺はどうも疲れちまった。
テニスに
日常に
この世界に
生きることに
君に?
とりあえず今の俺は容量オーバー。ぴーがががそろそろ爆発寸前だよ。
何も変わらないのは今に知ったことじゃないけれど、それでもそいつらに文句の一つでも吐かせてよね。消えろ馬鹿死ね
終われ終われ今すぐ終わっちまえよ
俺はそんなことはちっとも望んじゃいないよ、すごく簡単なことなのにそんなこともできないなら今すぐ終われよこの世界。
あ、でもあいつだけは生かしてね。
生きるのに理由なんてないけれど、あいつだけは死んで欲しくないんだ
炭酸のコップから夏の濃い青空を見てみる
しゅわしゅわおれだけの青色が水を泳いでた。
きっと初めて泳いだんじゃないかな
炭酸の泡くらい不確かな現実に俺たちは生きているんだけど、不器用なりにこれでも精一杯なんだよ
ああ神様神様。
(信じたことなんて無いけれど)
神様神様。
(どうか、あいつが幸せに生きれますように。)
fin.