学パロ:)ロイド→生徒/ゼロス→数学教師





放課後。俺は自分の机でテストの採点をしていた。そこに可愛い可愛い俺様のハニーのロイド君がやって来た。


「ゼロス先生。ここ、分からないから教えてくれないか?」


分からないところは…今日、授業で教えたところだな。1時間中、眉間に皺寄せてたからな。真剣なロイド君も可愛かったな〜………本当は数学なんかより保健を教えたいところだが…。

ロイド君は可愛いから学校中の人気者。老若男女…誰からも人気だ。だから手を出せない。手を出したらロイド君の腹黒幼なじみや親バカさんに俺様が殺される。保健の授業はロイド君が卒業してからな。


「いいぜ。じゃあ、場所を移すか」
「はい!!」


可愛い笑顔で返事をするロイド君。

全く…無防備な笑顔だな。この笑顔を独り占めにしてやりたい。そのためなら監禁だって何だってやってやるさ。


「先生…?ゼロス先生?」
「!!」


ロイド君の声で我に返る。

俺様としたことが…ロイド君のことで頭がいっぱいだ。数学の問題なんて、頭にこれっぽっちも入ってこない。しかも、今は教室で二人きり。体がウズウズして仕方がない。


「ロイド君〜。また間違ってるぞ?」
「ゲッ…ホントだ…自信あったのになぁ…」


しょげてるロイド君もまた可愛い。俺様、もう限界。


「ロイド君」
「…ん?先生?」
「限界だ」
「えっ!?あっ、ごめん!!次は間違えねぇから!!」


何と勘違いしているんだよ…俺がロイド君の数学の問題の理解の悪さに呆れたと思ってるのか…。

確かに、ロイド君は他の子に比べて頭は悪いけど…理解はしてるし、やろうとすれば出来る奴だ。呆れたりしない。本当に理解が悪くても…俺はロイド君に呆れたりしない。だから…俺様が限界なのは、別のこと…。


「違う違う。ロイド君、鈍感だね〜」
「鈍感…?何がだ…?」


ホント…恋愛に対しては鈍感すぎ。自分が気付いてないうちに…多くの奴らがロイド君に心を奪われているってのに。


「ホント…可愛い奴だよ」
「せ、先生…?」
「今日はもう遅い。さっさと帰らないと変な男にストーカーされるぞ?」
「俺は男だぜ?先生の方が女っぽいんだから、気を付けないと」
「そうだな…じゃあ、また」


そうして、別れる俺たち。

本当は…このまま帰したくない。俺の…傍にいてもらいたい。なんて…無理の話…なのか…?

手に入れてやるさ。ロイド君を。俺様のハニーを。





後悔は既に遅く
何で数学教師に
なったんだろう