レイカガ編

「trick or treat!」

カガリはドアが開いたと同時に目の前の人物に向かって笑顔で言った。
言われたレイは微動だにせず、カガリを凝視する。
こちらを見詰めたまま固まっているレイにカガリは訝しむ。

「お〜い、レイ?」

レイの目の前で手を振り様子を窺う。
甘美な妄想世界に旅立っていたレイは、カガリの言葉に我を取り戻す。

「代表、申し訳ありません。少々、あちらの世界へと旅立っておりました」

レイは深々と頭を下げる。

「う〜、よく解らないけど、まぁ、いいや。とりあえず、お菓子くれ」
「お菓子ですね」
「そう!お菓子くれないと悪戯するぞ」

カガリは上目遣いで可愛らしく言った。
レイはカガリの愛らしさと、動くたびに揺れ動く豊満な白い双丘に目を奪われていた。

「レイ!レイってば、聞いてるのか!」

またしても、固まってしまったレイにカガリは呼び掛ける。

「ハッ!すいません。余りにも柔らかそうだったので、あちらの世界で堪能しておりました」
「はぁ!?」
「あっ、いえ…お菓子でしたね。どうぞ、お上がりください」

通されたリビングにはハロウィンの飾り付けが綺麗に施されていた。

「おおっ、凄いな!!」

置かれたジャックランタンにカガリは目を奪われる。
その間にレイは台所へと向かった。
カガリの為に用意しておいた物を取り出しリビングへと運ぶ。
既にカガリはテーブルへと席についていた。
レイが持ってきた物に目を輝かす。

「わぁ!かぼちゃプリンだ!!」

両手で皿を持ち、揺らす度にプリンは柔らかく揺れる。

「凄い!プルプルだ!」

目を輝かせ嬉しそうにプリンを眺めるカガリ。

「いえ、代表の方がとても柔らかそうです。食べてしまいたいくらいです」

レイはプリンにがっついているカガリの柔らかな双丘を見ながらぽつりと言う。

「んにゃ?なんだ。レイも欲しいのか?ほら、あ〜ん」

カガリはレイより年上にも関わらず口元にプリンをつけたまま、砂糖が溶けるほどの甘い笑顔でレイにスプーンで掬ったプリンを差し出す。
言葉の意味はそうではないのだが、レイはカガリに近付きプリンを食べさせてもらう。

「美味しいだろ」

カガリが作った訳でもないのに得意気に笑う。

「はい、とっても美味しいです」

見詰められた卒倒するような笑みでレイは返した。
その後も、レイは用意しておいたお菓子を出しそれをカガリは美味しく食べる。





こうしてハロウィンの夜、レイは甘美な妄想しながらカガリと楽しくお菓子を食べましたとさ。










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