覗き見
「んっ……ふぅ…」
廊下に甘く、くぐもった声が響き渡る。
激しく、深く、絡み合う口付け。
漏れる甘い水音。
アスランとカガリは夢中で唇を交わしていた。
「すげぇ!生チュー初めて見た」
感嘆の声をあげるシン。
「私も〜」
シンに同意するのはルナマリア。
「わぁ、俺もしてぇ〜」
羨望の眼差しのヨウラン。
「いいもの見れたな〜」
軽々しい口調はヴィーノ。
「あ〜ん、憧れてたのにショック〜」
がっかりしているのはメイリン。
5人は少し離れた場所から覗き見していた。
ここはミネルバでも、特別室に続く廊下。
人通りはほぼない。
それを解っててアスランとカガリはキスをしていた。
一方のシン達は2人の後をこっそりとつけてきて、甘いラブシーンを目撃したのである。
「んっ……はぁ…」
名残惜しそうにアスランとカガリの唇は離れた。
「まだ、足りない?」
意地悪く笑って問うアスラン。
「バッ、…バカ!!」
真っ赤になって俯くカガリ。
「俺は足りないけどね」
カガリを抱き締め、そっと体を撫でていく。
「やぁ//……やだ……ここ廊下…」
カガリは瞳を潤ませて訴える。
「こういうスリルのある方が、カガリは燃えるだろ?」
柔らかく感触のいいお尻をアスランは淫らに撫でる。
「やぁん//……駄目だって…」
困った顔で身悶えしているカガリ。
アスランは爽やかに笑いながら、カガリを攻め続けていく。
「マッ、マジで此所でしちゃうのかな」
やや興奮気味のシン。
「うそ〜!?」
興味津々のルナマリア。
「やべぇ、興奮してきた」
釘付けのヨウラン。
「うわぁ、すげぇ!!」
やっぱり軽いヴィーノ。
「こんなの見たくない!」
と言いながら見続けているメイリン。
5人は2人を凝視し続ける。
「フッ、冗談だよ」
「もう!バカ!!」
「後は部屋に帰ってからのお楽しみ!」
互いに寄り添って歩き出す2人。
そっと追い掛ける5人。
角を曲がれば部屋だった。
5人が曲がった瞬間、目の前にはアスランが仁王立ちしていた。
「「「「「あっ!?」」」」」
5人の声が被る。
「覗き見は感心出来ないな」
妖しく笑うアスランに5人は震え上がる。
ミネルバに5人の悲鳴が響き渡った……
いちゃいちゃラブラブするアスカガを
覗き見するミネルバ組!
ありがちな話かも(笑)
2008.9.10
2010.10.29移転