White day2011A

「アスラン…あれはやり過ぎじゃ…」
「どうして、俺はカガリの婚約者として当然の事をしたまでた」
「…けど」
「…カガリの方こそ、俺と話さないのにケーニヒとは仲良くしてるじゃないか」
「ケーニヒ?」

カガリは誰か解らず首を傾げる。

「トール・ケーニヒ」
「ああ、ミリィの彼氏の事か」

カガリの反応にアスランは大きく溜息を吐く。

「アスラン?」
「俺ばっかり嫉妬しているんだな」
「嫉妬?」
「…カガリ、どうして俺が誕生日プレゼントやホワイトデーのプレゼントを渡していたか解る?」

カガリは首を振る。

「カガリに振り向いて欲しいから」
「えっ?」
「俺はカガリか好きだから、どうしたら昔みたいに戻れるか必死に探してた」

そっと抱き締めるアスラン。
久々に触れ合う感覚にカガリはドキドキする。

「どうしたら、俺だけを見てくれる?」

真摯に覗き込んでくる瞳にカガリは真っ赤になっていく。

「私は…ずっとおまえだけを見てきたし、今も見てるよ」
「えっ…でも、いつだって俺も無視するじゃないか?」
「それは…」

カガリは観念して心の中にあるトラウマを告白する。

「……そんな事気にしてたのか」
「そんな事って私にとって」
「俺にとってはそんな事だよ。そのせいで、誕生日プレゼントもチョコも貰えなくなったんだから」
「……」
「カガリは可愛いよ。世界中の誰よりも」
「なっ//何言って//」
「俺が言う事、信じられない訳?」
「うっ…それは…」
「その他大勢の言葉になんか惑わされないで。俺の言葉だけを信じてくれればいい」
「アスラン…」
「もっと早く心の内を言って欲しかった…」
「ゴメン…」
「謝らなくていい。過去より未来を考えよう」
「あっ…今年の誕生日プレゼントは絶対に渡すから」
「うーん、10月まで待ってられない」
「えっ?」
「今日、欲しいんだけど、6年分のプレゼント」
「今日?何にも持ってないぞ」
「大丈夫、何にも心配いらないから、俺に全て任せて」
「…うん」

6年分のプレゼントと共に一番欲しかったモノをアスランはホワイトデーの日に貰った。




最後無理矢理終わらせた感は
否めませんが
ホワイトデー記念話です

こちらもCPアンケを
参考に書き上げました★

2011.3.14










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