鑓水慧太
「……これが限界かなぁ」
パソコンをじっと見つめながら呟いたのは、鑓水。学校が終わって家に帰ってきてから、ずっとこうしてパソコンの前に座っていた。
画面には、画像編集ソフトが開いてある。そして、編集しているのは――例のアダルト動画のスクリーンショットだ。モザイク処理を外しているのだが、完璧には元の顔を表示できない。しかし――なんとなく、目や鼻、口のパーツの形や髪型が浮かび上がっている。
「……やっぱり、あいつそっくり」
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