とある狂人の育成記7

 波折も小学生になった。相変わらず家人はまともに波折の世話をしようとしない。この家の夫婦は不幸な子供のテンプレートみたいな、ギャンブラーの夫に淫売の母、といった家族だった。波折が保育園に通っているときは、送り迎えのためくらいには波折の前に顔を出していたが、小学生になってからは面白いくらいに波折の世話をしない。一人で登下校もできて食事も準備さえしておけば食べることのできる波折を、全く世話しなくなってしまった。

 だからこそ、波折は益々俺に依存するようになる。もはや俺が波折の親と言ってもいい。親というには不埒な関係ではあると思うけれど。


「あぁっ、やぁんっ、きもち、いいっ……」


 波折に、イク感覚のことを「気持ちいい」のだと教えてやった。波折はまだ小学生ではあるが、毎日のように快楽を与えられているからか、妙になまめかしい雰囲気を発している。十歳になるころには、顔立ちも、美少年のものだとはっきりとわかるようになり、俺もなかなか可愛いと思うようになってきた。


「峡お兄ちゃん……?」


 ある日、俺は波折に挿れてみたいと思った。波折の尻の穴は十分柔らかくなったし、指で弄っているとなかがぎゅうぎゅうにしまって挿れたら気持ち良さそうだと思ったのだ。

 半勃ちくらいの状態の俺のペニスをみて、波折はびっくりしたような顔をしている。自分のものと違うから、驚いたのだろう。それを尻の穴に近付けていくと、おろおろとし始めた。


「な、なにするの?」

「大人のすること」


 ぐ、とペニスをそこにあてがって、ゆっくりと挿れてゆく。波折は「あ、あ……」と震えながら声をあげていたが、拒絶はしなかった。痛がっていない。こいつ素質あるんだろうな、とそう思った。


「おっ、きい……」

「どう? 指より大きいの入れられて」

「おなか……ぱんぱん……きもちいい……」

「へえ、すごいな。初めて挿れられて気持ちいいって思うんだ。ほら、もっと良くしてあげる」


 波折のなかは、キツイ。小さい子供のなかは、女のなかよりもぎゅうぎゅうで気持ちよかった。俺が腰を振り始めると、波折が身体をばたばたとし始める。


「やぁああっ! かいおにいちゃんっ、きもちいいっ! ひゃぁあんっ!」

「処女喪失しながら気持ちいいっていうやつ、女でもあんまいないよ。すごいな、波折。その歳でド淫乱」

「きもちいいっ! きもちいいよぉっ!」


 あへあへと顔を蕩けさせながら、波折が騒ぐ。まだ、性の概念も曖昧な小さな子供。自分のやっている行為のはしたなさもよくわかっていない。それでも、波折は俺のペニスでイッた。俺はというと、なかなかに満足して波折からペニスを引き抜いたあと、波折の身体に精液をぶっかけてやった。子供の身体に精液がべっとりとくっついている、というのはなかなかにヤバい光景だな、と思う。


「おにいちゃん……これ、なぁに?」

「大人になったらわかるよ」

「ねばねばする……」


 はー、はー、と満足気に波折は息をしている。まだ子供のくせに、エロい。明日からも波折とセックスしよう、そう思った。

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