なかまで綺麗に2
脱衣所で、一緒に服を脱ぐ。波折の服を脱ぐ様子を凝視しながら、沙良もシャツのボタンを外していく。波折はグレーのニットを、袖から脱いでいた。もぞもぞとニットの中で腕が動いている様子が、可愛い。袖を脱ぐとよいしょ、と一気にニットを脱ぐ。ぐしゃっとなった髪を手櫛でささっと直している様子が、可愛い。ニットの下には薄手のインナーを着ていたようだ。身体のかたちに沿っていてなんだかいやらしい。でもすぐにそれを脱いでしまった。ちなみにインナーも袖から脱いでいた。波折は袖から脱ぐタイプのようだ。
次は下を脱いでゆく。ベルトを外して、それをどこに置こうとおろおろとしている様子が、可愛い。沙良が「そこに置いていいですよ」と言ってやればそれに従う。そして、穿いていたスキニーパンツを脱いで、下着一枚になる。相変わらず波折の脚は綺麗だ。細くて形が綺麗。女の子の脚とは違ってうっすらと筋肉がついているが、それもまたいい。そして毛が本当に薄い。エッチな脚だなーなんて見ていれば、下着も脱いでしまった。
「……」
「あっ、俺も早く脱ぎます!」
波折の脱衣をみるのに夢中でのろのろとしていた沙良は、慌てて服を脱いでゆく。「脱いだよ?」なんて目で見られて思わず勃ってしまいそうになったがなんとか無事なようだ。急いで全裸になって、波折を浴室に連れてゆく。
「先輩。洗ってあげますね、座って」
波折をバスチェアーに座らせて、沙良もその後ろにつく。シャワーでお湯をかけてあげると、波折はくすぐったそうにみじろいだ。
「先輩、この鏡、曇り止めしてあるのでちゃんと先輩のこと映せるんですよ」
「……そう、なの?」
「だから、俺に触られているところ、ちゃんとみてて」
ボディソープを泡立てて、波折の肌に塗りつけてゆく。相変わらずのすべすべもちもちの肌。触っているこっちが気持ちいい。ずーっと抱きしめていたいな、と思うくらいに波折の身体は触り心地がいい。丁寧に上半身につけたボディソープを泡立ててゆく。マッサージするようにくるくると撫でてやれば、波折がぴく、ぴく、と震えた。
「……先輩……背中、綺麗」
「えっ……あっ……」
波折の背中をみて、思わず沙良はため息をつく。くっきりと肩甲骨が浮き上がり、背筋がすっと伸びた、色っぽい背中。あとでバックでエッチしようかな、と思いながら、その背中をなでなでとしてあげる。波折がわずかに前のめりになって、その微弱な刺激から逃げているから可愛かった。
「先輩、次、胸やりますね」
「う、うん……」
「ここ、あとでいっぱい弄るから丁寧に洗いますよ」
「……うん」
沙良の手のひらが、波折の胸を包む。そして、下からもちあげるようにやわやわくるくると撫でてやった。波折がふら、としたから沙良は波折に近づいて、胸を貸してやる。そうすれば波折は沙良に寄りかかって、目を閉じてその緩やかな刺激を感じていた。
「あ……あ……」
「波折先輩の胸……可愛い」
「んんっ……」
女ではないから、柔らかくはない。でも、その肌質のせいかふかふかとしていて、弾力がある。触っていて楽しいから、くにゅくにゅと指の腹でマッサージしてやれば波折はうっとりとした顔をした。それはもう可愛くて、沙良の下腹部が熱くなってしまう。でも焦らず、ゆっくりゆっくりと波折の胸を触ってやる。
「先輩の乳首って……ほんと、綺麗ですよね」
「ちくび……?」
「ピンク色してて……いじっていると膨らんでくるから、可愛いし」
「ん……」
「乳首、綺麗にしますね、先輩」
沙良の指先が波折の乳首に揺れる。乳頭をにゅるにゅると円を描くように撫でてやれば、段々と乳首がぷっくりと膨らんできた。はふ、と蕩けたような息を吐きながら、波折は沙良の腕のなかに収まり、ぴくんぴくんと震えていた。
「可愛い……先輩……可愛いです」
「あっ……あんっ……」
乳首を、ぴん、と指で弾いてみる。そうすれば、波折が「あんっ……」と身体をくねらせて鳴いた。その喘ぎ方がものすごく可愛かったから、ついつい何回も同じことをやってしまう。
ぴんっ。
「あぁんっ……」
ぴんっ。ぴんっ。
「んっ……はぅっ……」
ぴんっ。ぴんっ。ぴんっ。
「やぁっ……ひゃっ……あんっ……」
可愛いなぁ。沙良は波折の耳たぶをはむはむと甘咬みしながら、乳首弾きを楽しんでいた。みればみるほどにエッチな乳首。いっぱいいっぱい弄ってあげたくて、今度は指できゅううっと摘んでみる。
「んんーっ……!」
きゅ、きゅ、こりこり、と乳首をいじくれば、波折が唇を噛んで唸った。沙良の腕を軽く掴んで、脚をすりあわせもじもじとしている。乳首も益々ぷくぷくとしてきたから、気持ちいいのだろう。沙良は「可愛い」と何度も何度も囁きながら、波折の乳首をたくさん可愛がってあげた。
「あ……はふっ……ん〜っ……」
「先輩可愛すぎ……あ、先輩の、勃ってる」
ちらりと沙良が波折の股間をみてみれば、すっかりペニスが勃っていた。ゆらゆらと揺れるそれの先からはとろりと蜜がこぼれている。上半身を触っただけでこんなになっちゃうなんて可愛すぎ、と沙良は軽く泡だらけの手をすすぐと、それを掴んでやる。
「ひゃっ……」
「先輩、ここ触ってないのにびしょびしょ……綺麗にしますね」
にゅるにゅるとそこを、扱いてやる。前かがみになろうとした波折を腕で固定して自分の胸によりかからせると、そのままペニスを刺激してやった。にちゅにちゅといやらしい音が響いて、どんどんとろとろの液体が溢れてくる。
「どんどん出てくる……綺麗になりませんね、先輩……」
「あぁあっ……やぁ……でちゃう……」
「何が出るんですか、先輩」
「せーえき……せーえきでちゃう……」
「先輩エッチですね……俺、身体洗ってあげているだけなのに」
「あぁっ……えっちでごめんなさい……やーっ……あっ……きもちいい……あぁ……」
ずるずると波折の身体が下がってゆく。沙良は波折がバスチェアーからずり落ちそうになるのを支えてあげながら、更に手のスピードを早めていった。くちゅくちゅ、ぬちゅぬちゅ、と音が激しくなってゆく。波折は腰をかくかくと揺らしながら、脚を開いていった。沙良に委ねるようにぱかりと開かれた脚の間で、だらだらとペニスから先走りがこぼれ落ち、沙良の手とバスチェアーを濡らしていく。
「あー……あー……いく……イッていい……? さら……」
「いいですよ、先輩……」
「んっ……あぁっ……いくっ……!」
ぴゅくぴゅく、と白濁が飛び出す。がくん、がくん、と震える波折の顔はもうとろとろだ。目を閉じて、口を半開きにして、肌をピンク色に染めて、乳首をぴんぴんに勃たせて、沙良の手のなかに精液を吐き出す。ほんとうに気持ちよさそうにイクんだな〜とそんな波折をみつめながら、沙良は微笑んだ。
「先輩」
「あっ……」
くたりとした波折の膝を抱えて、ぐ、と持ち上げる。腰を突き出させるようにして、波折をM字開脚させてやると、沙良は鏡をみて囁いた。
「次、先輩のお尻の穴」
「ん……」
鏡に、いやらしい波折の姿が映し出される。沙良に脚を固定されて、ぱかりと恥ずかしいところを惜しげも無く晒した波折。お尻の穴が、ひくひくと物欲しそうに動いている。波折は目を潤ませてそんな自分の映った鏡をみつめ、沙良の指示を待っている。
「俺、脚ささえているから、先輩が自分でお尻の穴綺麗にして」
「え……」
「見てるからね、先輩」
「じぶんで……?」
波折は戸惑いながら、沙良の方をみる。そんな波折が可愛くて、沙良はちゅ、とキスをしてやった。でも、それだけ。何も言わないで、キスだけをして波折を見つめてやる。はやく、という意味をこめて笑ってやれば、波折は諦めたようにまた前をみて、そろそろとアソコに手を伸ばした。
「んんっ……」
自分のペニスからこぼしたぬるぬるをすくって、お尻の穴に塗りつける。鏡をみてみれば、キレイなピンク色をしたアソコがひくんひくんと疼いていて、いやらしい。指の腹でにちゅにちゅとそれを揉み込むように穴の入り口に塗っていけば、じんじんと熱くなってくる。
「先輩……すっごくエロい……」
「あっ……!」
ぐっ、と沙良が波折の膝を引っ張った。そうすれば波折の腰が更に前に突き出て、アソコがくっきりと鏡に映る。
波折はしばらくくにくにと穴の入り口を弄っていたが、やがて指をつぷりと挿入した。ぬぷっ……と指はあっさりと根本まで入っていく。細くて綺麗な指がお尻の穴に挿れられいている様子は、ものすごく卑猥だ。しかも波折は一本では足りなかったのか、すぐに二本三本と挿れてしまった。穴がぐにっと大きく開いてぐっぽりと三本もの指を咥えてしまえばいよいよその穴は性器のようで、いやらしい。
「んっ……んっ……」
波折のアソコは、柔らかい。三本の指を抵抗なく呑み込んで、出し入れも安易にできる。ずっぽずっぽと波折が欲しいままに抜き差しすれば、穴は生き物のように形を変えて指を受け入れる。波折は相当気持ちいいのか、はあ、はあ、と息を吐いて夢中になって穴をいじくっていた。自分で乳首までいじりながら、とにかくいじりまくる。腹の方を押すと気持ちいいのだろう、突っ込んだ指を内側にぐいぐいと押しつけるようにしてそこを揉んで、腰をくねらせた。
「ぁふ……あぁん……あんっ……あぁ……あー……」
くちゅくちゅと水音が浴室に響く。全部、波折のアナルオナニーの音だ。みてみればまたペニスからはだらだらとエッチな汁が溢れていて、どんどん汁だくになってゆく。たくさんの液体は手もお尻の穴もびしょびしょに濡らして、まるで愛液のようだ。ぬらぬらとてかり、手を呑み込むそこは今にも溶けてしまいそう。
「先輩……上手」
「んん……さら……きもちいい……」
「先輩、そろそろ俺にバトンタッチ」
「うん……さら……おれのお尻、いっぱいいじって……」
ぬぷん、と波折のお尻の穴から指が抜ける。ぽっかりと空いた穴がはくはくと動いている様子が鏡に映って、実に卑猥だ。沙良は熱を逃がすようにはあ、と息を吐くとその穴を撫でてやる。
「あぁ……」
「……先輩。お尻のなか、綺麗にしようね」
「うん……ぐちゃぐちゃして……掻き回して……」
「ううん、俺の指じゃなくて」
「……?」
にこ、と沙良が笑う。沙良はシャワーのノズルを回し、お湯を出す。そしてシャワーヘッドを持って波折に見せつけた。
「お湯でなかを綺麗にしましょう」
「えっ……」
思ってもない言葉に波折は驚いてしまったようだ。目を白黒とさせて沙良を、そしてシャワーを見つめている。沙良は波折の片脚を持ち上げたまま、シャワーヘッドをお尻の穴に近づけてゆく。そしておろおろとしている波折に構わず、お湯の出口をお尻の穴にぴたりとあててやった。
「っ……!? やっ……おゆっ……はいってくるっ……!」
「波折先輩のお尻のなか、いつも綺麗だけど。ちょっとやってみたいなって」
「まっ、まって……やぁっ……やだっ……はいってくるっ……はいってくるぅ……」
ぷるぷると波折が首を振っている。怯えている様子が可愛いと思ってしまった自分に罪悪感を覚えたが、痛いことをするわけでもない。沙良はどんどん波折のなかにお湯をいれていって、そしてシャワーを止めてやる。
「あっ……あぅっ……おなか、いっぱい……」
「先輩、我慢ね」
「いや、いや、むりっ……あっ、でちゃうっ……あっ、あっ……ひゃあーっ……!」
ちょっといれた量が多かっただろうか。波折は我慢できずに、ぷしゃーっ、とお尻からお湯を噴きださせてしまった。沙良は再び両脚を持って波折にM字開脚させてやり、お尻からぷしゃぷしゃとお湯が出てくる様子を眺める。波折は恍惚とした顔を浮かべながらも戸惑っている、そんな絶妙にいやらしい表情をして「あっ……あふっ……」と甘い声を漏らしていた。
「やっぱり先輩のお尻のなかって綺麗なんですね……すごい」
「うう……おしりひくひくする……」
「もっとやりましょうか」
「へっ……や、やぁっ……」
「んーっ、」と鳴いて、波折が微妙な抗議をする。しかし、再びシャワーヘッドをお尻の穴にあてられると抵抗しようとはしなかった。うっとりとした表情で自分のアソコをみつめ、ぷるぷると震えながらのけぞる。そしておなかいっぱいになって、シャワーヘッドを退けられると今度は我慢しようとしたのか、お尻の穴に手をあてて塞いでしまった。すごくいやらしいポーズだ。またM字開脚をさせて、沙良はそんな波折をにやにやとしながら見つめる。
「がまん、できる? 先輩」
「で、でき……」
できる、と言おうとした矢先に、じょろろろ〜っとお湯がアソコと手の隙間から溢れてくる。波折は顔を蕩けさせ、それでも我慢しようとぎゅうっとアソコに手を押し当てる。
「が、まん……あっ……」
「先輩、いい子」
「あっ……いやっ……耳舐めないで……あっ……でちゃ……あ、あぁん……」
しかし沙良が耳に舌を突っ込んでくちゅくちゅとしてやれば、波折の身体から力が抜けて、お尻のからまたぷしゃーっとお湯がでてきてしまう。波折は諦めたのか腕をだらんとさせ、腰を突き出して、自分のお尻の噴水を頬を染めて眺めていた。
「ん……う……」
ぴく、ぴく、と震えている波折を労るように沙良は抱きしめてやる。はー、はー、と波折は息をしながら、くたりと沙良によりかかって目を閉じた。ちょっといじわるしちゃったかな、と思って、全身にお湯をかけて綺麗にしてやる。ゆるゆるとボディソープを使って身体を洗ってやれば、波折は気持ちよさそうに顔を蕩けさせて、沙良に身を委ねていた。
「先輩、お風呂はいろう」
「うん……」
ちゃんと全身を洗ってあげて、沙良は波折を抱きかかえ湯船につかる。沙良が波折を後ろから抱き込むような体勢で二人で入ったが、やはり二人で入ると狭かった。でも全身がぴったりと密着して、気持ちいい。波折のつるつるふわふわの肌を堪能できる。
「ん……きもちいい……」
波折はほうっと呟いた。ちゃぷ、とお湯に顔を半分つけながら、ぬくぬくと微睡んでいる。エッチなことをしてしまったから波折は疲れているのかもしれない。ぽやーっとした顔をしながら、沙良の胸に頭を預けて気持ちよさそうに目を閉じた。
「先輩、可愛い」
……ぶくぶく。
「え? 何言ってるんですかー、先輩」
波折が返事の変わりに泡をぶくぶくと吹いたものだから、沙良は笑ってしまった。本当に可愛い。沙良は濡れた波折の髪の毛を梳いてやる。
「今日、楽しかったですか?」
「……うん。楽しかった。すごく」
「あ、でてきた。それはよかった。俺も楽しかったです」
「……沙良」
にゅ、と波折は起き上がって、振り向く。ぽたぽたと髪の毛から水滴が落ちてきて、色っぽい。
「ずっと、一緒にいられたらいいのにね」
ふ、と微笑んで波折が沙良に口づけてきた。「ずっと一緒にいるに決まっているじゃないですか、」という沙良の言葉はそのキスに飲み込まれてしまう。波折が舌を絡めてきたものだから、結局キスに夢中になってしまって――その言葉は言えなかった。