天蓋がかかる、キングサイズのベッド。そこでその部屋の主に組み敷かれているのは、見目麗しい美青年。細い腰を力強く突き上げられ、涙を流しながら切ない声をあげている。


「あっ……あっ、ゆるしっ……おゆるし、をっ……あっ、ひ、……ジークフリート、さま」

「んん? どういうことだ? 気持ちよさそうに善がってるじゃねえか」

「も、もう、まりょく、を……そそがないで、……もう、もう……あっ……あぁ、」

「……聞こえなかったな。もっと魔力が欲しいって?」

「ちっ……ちがっ――……あっ、あぁあっ――……!」


 ずぶんっ――、ジークフリートと呼ばれた男は、青年を勢いよく突き上げると――そのまま、激しくピストンをした。


「使い魔は、魔術師に従うものだ――そうだろう、シルヴェストル! おまえが俺に従うまで――俺は、おまえに魔力を注ぎ続けるぞ」

「あっ、あぁ、あっ、あっ――もう、もういっぱい、いっぱいなので、……まりょく、もう――……はいらない、……」


 ズンッ、ズンッ、と青年の体が大きく揺すられるほど、ジークフリートは激しく青年を突き上げた。青年は髪を振り乱しながら、嬌声を上げ続ける。腰を大きな手でがしりと掴まれては――逃げることもかなわない。


「ほら、言え。俺に従うと」

「い、いや、……」

「……ちっ」

「アァッ――!? あっ、アッ、あ、アッ!」


 青年はしきりにジークフリートの言葉を拒絶する。とうとう機嫌を悪くしたらしいジークフリートは、乱暴に青年を責め上げた。しかしそれでも、青年の体は敏感に快楽を拾い上げ――哀しく、果ててしまう。


「……まだだ、シルヴェストル。おまえが、俺に従属するまでな」

「……ジークフリート、さま……」

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