▼ six
「ん……ん……」
俺だけが服を脱いで、智駿さんの脚の間に座るようにして後ろ抱きにされながら、身体を可愛いがられる。智駿さんが休みの前日とかじゃない日は、こうやって俺だけがイかされるときが多い。これで智駿さんは満足してるのかなぁって、もっと俺のことが欲しくならないのかなぁって不安になったりもするけれど、今日はまあ良しとする。今日は練習だから。これからガツガツ激しいエッチをするための練習。
「はい、僕の指を締めつけてみて」
「んーっ……」
「もうちょっと」
「あっ……んんっ……」
智駿さんが俺のなかにはいった指をくいくいと動かしてくる。まだ締め付けが足りないよって言いたいんだと思う。
俺はがんばってアソコを締めようとしたけれど、やっぱりいまいち上手くいってないみたいだ。俺の耳元で智駿さんがクスクス笑っている。
「梓乃くん、いつももっとすごいよ」
「えっ……ほんとですか?」
「自分ではあんまりわからないかな。練習はオモチャ使ってやってたの?」
「はい……ディルドで……」
「あはは、そっか。僕のためにそんなエッチな練習してたんだね。かわいい」
智駿さんは優しく微笑んで、俺の頬にちゅっとキスをする。そして、ぬぽって指をお尻の穴から引き抜いた。そして、俺の手をとるとヒクヒク寂しがっているそこにいざなう。
「自分の指で確かめてごらん」
「あっ……」
ちゅぷんっ、ってすんなりと指は入っていってしまった。自分の指を挿れたのは久しぶりだけど……だいぶ、柔らかいなあって思う。とろとろしてて、そして熱い。
「じゃあ、締め付けてみて」
「んー……」
「どう?」
「……ん、あ、あんまり……?」
「そう?」
お尻の穴をぎゅっと締め付けるイメージで力をこめてみたけれど、指にその感覚はあまり伝わってこない。指がチンコとくらべてだいぶ細いのもあると思うけれど、思った以上に締め付けがなくて愕然としてしまう。これは……智駿さんが気持ちいいなんて思わないんじゃ……って。
「ふふ、じゃあこれでどう?」
「えっ……? あっ……ん、ひゃ……」
俺がショックを受けたようにぼーっとしていると、智駿さんが突然きゅっと乳首をつまみ上げてきた。ずくんって電流が走ったような快楽が身体を走り抜けて、俺は高い声で鳴いてしまう。そしてそれと同時に……
「あっ……きゅって、いった……」
「きつくなった?」
「はい……あっ……あんっ……」
指が、きゅうって締め付けられた。
乳首をこりっ、こりっ、ってされる度にお尻の穴がキュンキュンと指を締め付けてくる。俺はさっきとは違う自分のアソコの動きに呆けてしまって、じっと自分のアソコを見つめていた。ひくっ、ひくっ、ってお腹のあたりが動いていて、なかが収縮しているんだなあって見るだけでもわかる。
「梓乃くんのここね、梓乃くんが気持ちいいときに締め付けてくれるんだよ」
「……そ、なんですか……? んっ、……あっ……」
「うん。ほら……」
「やーっ……」
智駿さんが乳首をきゅーって引っ張る。そうすると、今度は俺のアソコは指をぎゅーって強く締め付けた。智駿さんがぱって乳首を離せば、アソコはまたふわって広がって、柔らかくなる。
「可愛いでしょ、梓乃くんのソコ」
「かわいく、な、……」
「可愛いよ。心だけじゃなくて、身体も素直な梓乃くん、最高に可愛い」
ああ、ほんとうに俺の身体、智駿さんに調教されきってるなぁって嬉しくなった。智駿さんを感じると、智駿さんのものを締め付けるように身体がなっているなんて。じゃあ……もしかして、この身体をもっと自分で育てていけば、智駿さんを誘惑できるかもしれない。
「んん……」
「ん、自分で乳首いじってみる?」
「はい……んっ……」
「あはは、みていてあげる」
どのくらい感じると、どのくらい締め付けるんだろう。それがわかれば、自分で自分の感じるように動いて、エッチのときに自在にアソコを締め付けられるかもしれない。
乳首を摘んで、くにくにってしてみて。きゅうんってアソコが締まったけれど……まだまだ足りない。もうちょっと感じないと、ぎゅって締め付けることはできなそう。
「梓乃くんが好きないじり方は、こう」
「ひゃうっ……」
俺がくにくにと頑張って乳首をいじっていると、智駿さんがもう片方を摘んできた。根元からぎゅって摘んで、そして人差し指の側面と親指の腹でもみもみとされるとお尻の穴がきゅーってしまってくる。
「ほら、僕の真似してやってごらん」
「んっ……やっ、……ふぅっ……」
「そうそう、じゃあ一緒に引っ張ってみようか、せーの」
「あーっ……!」
俺の乳首のいじり方を、智駿さんが教えてくれる。智駿さん、俺よりも俺の身体を知っている。片方の乳首を自分で、もう片方を智駿さんがいじって、俺は気持ちよくてとろとろになってしまっていた。
アソコがすごくヒクヒクいって、指を奥に吸い込もうとしている。俺のここってこんなにエッチなのか。いつもこうしてら智駿さんのものを奥に誘い込もうとしてるんだ……そう思うとかあっと顔が熱くなる。
「梓乃くんの身体は全部敏感だから、どこを触っても感じてくれるけれど……こうやって触ると一層悦んでくれるんだよ」
「あぁ……ん……」
俺が乳首をいじるのに夢中になっていると、智駿さんが俺の身体に手のひらを滑らせてゆく。艶かしい手つきで、するすると撫でられるといやらしい気持ちになってしまって、思わず俺は身体をくねらせる。なかに挿れた指をお腹の上から撫でるようにして下腹部を撫でられると、きゅううんっ……ってアソコが締まっていく。
「あっ……」
「梓乃くんのから、いやらしいのいっぱいでてきたね」
「ん……」
促されるようにしてチンコをみてみると、エッチな汁がたくさん出てきていた。智駿さんがそれをみて、すっと目を細める。
「それを指に絡めて、今度は二本指を挿れてみようか」
「ん……」
智駿さんの命令通り、ぬぽって指を引き抜いて、それを指にたっぷりとつける。そして今度は二本、なかに沈めていった。
「ん……ふ、」
「じゃあ、なかをいじってイってごらん」
「はい……」
感じれば感じるほど、智駿さんを気持ちよくさせられるようになる。そう思って俺はがんばってお尻のなかを掻き回した。いつも智駿さんにされているときみたいにとろっとろになるくらいに感じられるように……くちゃくちゃと音をたてまくってなかをいじりまくる。
「んっ……んっ……」
「上手上手、でももうちょっと」
「あっ……」
智駿さんに軽く手を掴まれて、指が引き抜かれてしまった。ぷちゅ……っといやらしい糸を引きながら俺の指がそこから出てしまう。
「お手本、してあげる」
智駿さんが俺の顔を覗き込んで、にこっと笑った。そして、間を置くこともなくちゅるんと指を二本、なかに滑り込ませてくる。
「あんっ……」
「あれ、結構締めつけてくるね」
「そ、んな……」
まだまだ柔らかいなあって思っていたから、そう言われて少しびっくりした。でも、自分でもわかるくらいにアソコがヒクヒクしているし……たぶん、智駿さんの指がはいってきたからだとおもう。智駿さんがはいってくると、俺の身体は反応してしまうから。
智駿さんはしばらくぷちゅぷちゅと抜き差しを繰り返して、俺のきゅうきゅうのアソコをほぐしていく。俺の全身から力が抜けてくったりとしたあたりで、うちがわからお腹を押すように、ある一点をぐうっと押し込んできた。
「んぁっ……」
「わかる? ここ、前立腺」
「はい……」
「ここを集中的にいじってごらん。こんな風に」
「あっ、ぁふっ……んぁ……」
前立腺を円を描くようにぬりゅぬりゅと智駿さんの指が撫でてくる。アソコが溶けてしまうくらいに熱くなってきて、俺のチンコからはとろーっと精液が流れおちてゆく。
ここをいっぱいいじるとトコロテンできるんだ……すごく気持ちいい。俺が目を閉じて智駿さんの責めに耽っていると、指はあっさりと引きぬかれてしまう。もっと……そう吐息に交えてつぶやけば、智駿さんがまた俺の指をなかに差し込んできた。
「あっ……あっ……」
「あはは、いっぱい出てきたね」
「あっ……出ちゃう……あぁっ……」
自分でいじってトコロテンするのが、思ったよりも気持ちいい。ぐっと前立腺を押しこめばとろ〜っと出てきて、俺の身体ってすごいなんて思ってしまう。そして、前立腺をいじるほどになかがぎゅーっと締まってくれる。
こうやって、自分の気持ちいいところに当たるようにすれば……智駿さんのものを強く締め付けられるんだ。智駿さんを気持ちよくできるんだ。
やっとみつけた、アソコを締め付ける方法を確かめるように俺はぐいぐいと前立腺を刺激して、ぴゅっぴゅっと精液をいっぱい出した。智駿さんに見られながら、イッた。
「ん……」
俺は智駿さんに抱きしめられながらイッて満足して、ずるずると智駿さんにもたれかかる。ヒクンヒクンしているアソコにゆるゆると指を抜き差ししながら、ぽーっと智駿さんを見上げた。
「……ちはやさん。上手に、できるようになりましたよ……」
「うん。いい子いい子」
「ちはやさんの、きもちよくできますね」
「僕のために上手になっちゃって……梓乃くんのここ、女の子みたいで可愛い」
「……おんなの、こ」
智駿さんのためにアソコがどんどんエッチになっていくのが、嬉しい。上手に締め付けできるようになった……その満足感を覚えると同時に、智駿さんのある言葉が気になる。女の子みたいで可愛いってことは……俺の身体がもっと女の子になったら智駿さん喜ぶかなって。もちろん智駿さんは俺が女だったらよかったとか思ってるんじゃなくて、男の俺が智駿さんに開発されて女の子みたいになっているのが可愛いって思ってるんだと思う。だからつまり――智駿さんのために女の子の格好をしてエッチをしたら智駿さんは喜ぶんじゃ!?
「ふふ……ちはやさん。つぎのエッチ、楽しみにしていてくださいね」
「うん。次の休みのとき、いっぱいしようね」
智駿さんが俺とのエッチで喜んでくれて、そしてガツガツ責めてくれるようになるのが、楽しみだった。俺は次の休みのことを考えると顔がにやけてしまって、イッたばかりでふわふわしながら、にこにこと笑ってしまっていた。
prev /
next