スリラーニュース vol.41 トラファルガー・ロー独占インタビュー 業界最大手とも評されるプロダクションのアプローチを退け、新進気鋭の事務所を拠点に選んだ鮮烈なデビューから三ヶ月。既に八冊の雑誌にその美男子ぶりを載せ、モデルとしては駆け出しながら来月発売の月刊ドレスローザ41号の表紙に抜擢された注目の若き期待の星が、今回スリラーニュースの独占ロングインタビューに応じてくれた。 ――デビューから三ヶ月弱が経ちましたが、周囲の反応やご自身の感触などはいかがですか? ……良いも悪いも、どっちを答えたって角が立つんじゃねェのか?(苦笑) 良いと思う。読者からは割と好意的な反応を貰える機会が多くて有難い。 ――またまた〜、割となんてもんじゃありませんよ(笑) 巷では、雑誌の公式サイトにアップされているトラファルガーさんの画像を加工して、携帯の待ち受けやロック画面に設定している女性も多いとか。CM出演の希望もイレブンノヴァ側へ寄せられているそうですね? そうなのか?初耳だ。経験が浅いんでレイリーが話を止めてくれているんだろうとは思うが。画像の加工は……まァ、ネットに上がった時点で規制も難しいからな。個人で楽しむだけに留めてくれりゃ良い。 ――トラファルガーさん自身、CMご出演の希望はありますか? 話が貰えるのは有難ェし、やってみてェ。だがまだ俺に対する世間のイメージが固まってねェ気もするんでな…こんな事言えた立場じゃねェが、例えば笑顔でマカロン食うようなモンは辞退する可能性が高い。 ――いや、それはそれでマカロン売れそうですよ。最近シュールさやギャップを売りにしたCM流行ってますし、誌面では今のところ笑顔の無いトラファルガーさんのにこやかな表情は絶対レアです。 笑ってなかったか?基本ピン(一人)撮りだからかもしれねェな、他に相手が居れば談笑の雰囲気を出すカットもあるんだろうが。そういやカメラマンから笑ってくれと言われた事も無い。 ――トラファルガーさんは伏し目、流し目の色っぽさに定評がありますし、実際に発行部数伸びてますもんね。でも微笑みショットも全国の女性がお待ちしていますよ、絶対。 ところでピン撮りの話が出ましたが、表紙を務められた次の「月刊ドレスローザ」では同じ事務所の方とのコンビ撮影だとうかがっているのですが…? ああ、ついこの間撮った。巻頭に載る「OINARI」(眼鏡・サングラス専門ブランド)の新作二種を表紙でも紹介するんで、モデルが二人必要だったらしい。良い経験になった。 ――今回は起用モデルが前号で明かされないというサプライズ的な抜擢でしたが、トラファルガーさんの参加だけはTwitterにて同事務所所属のルフィ君がうっかり発言してしまったんですよね。 本人に悪気がねェのは会えば分かったし、謝罪もされた。お冠なのは「ドレスローザ」側じゃねェか?サボ(「月刊ドレスローザ」編集部外交担当)が従兄弟なモンで、関係者としても個人としても絞られたと聞いてる(笑) ――でも結果的に宣伝効果になって、Hamazonや楽夫といったネットショップの事前予約も結構な数の注文が入っているとの事です。こうなると、トラファルガーさんとコンビを組んだ相手モデルも当然気になるところですが、何かヒントを頂けませんか? 黒髪。 ――も、もう少し何か…。 年下の男。 ――うーん、手強いですね(苦笑) 出版側の意向を汲んでるだけなんだが(笑) 俺とは雰囲気が大分違う奴だが、良いものが撮れた。やり易かったしな。 ――もし女性モデルとの撮影なら女性ファンから悲鳴が上がったかもしれないので、男性との共演であった事は朗報と言えるでしょう。雑誌の発売に伴ってそのモデルさんの知名度も恐らく跳ね上がる事が予想されますが、今回以降の仕事で同じコンビを組まれるご予定はあるんですか? いや、今現在そういった話は出てねェな。組み合わせはモデルじゃなく依頼側が決めるものでもある……組めれば良いとは思うが。 ――これは聞き逃せない発言ですね(笑) トラファルガーさんはどなたが相手でもそつなく仕事をこなしそうな、スマートなイメージがあります。 勿論、そう出来たならモデルとしちゃ理想だし、そう在りたいとも思っている。だが長丁場の撮影や長距離移動のロケだとかなら、一緒に居て気を張らずに過ごせる相手だと尚良い。流石にリアルタイムの感情を表に出す真似なんざしねェが、気分良く仕事をしたいってのはどの職種に就いていても共通の思考だろう。そういう点ではまた一緒に仕事がしたい相手だと思った。 ――このインタビューがG5オフィシャルホームページに掲載されるのは「月刊ドレスローザ」発売三日前の予定なので、反響が購入数に表れそうですね。幸運にもトラファルガーさんの隣をゲットした今回の相方も俄然気になります…! 運って訳じゃねェぞ。俺が指名した。 ――えっ、トラファルガーさん直々の指名!?組み合わせを決めるのは依頼側だと先程おっしゃいましたよね? この表紙に限っては、俺が複数撮りが初だからと先方の厚意で希望を聞かれた。俺から希望が出なければ従来通り「ドレスローザ」側が選抜しただろうな。 ――この情報は発信して良いんでしょうか(笑) 構わねェ。向こうに多少迷惑かけるかもしれねェが、以降的外れな意見を寄越されても貸せる耳が無い。仕事とプライベートで左右埋まってるんでな。 その長身とルックスから人気を博し、十代から三十代の女性に絶大な支持を得ているトラファルガー・ロー。ジュエリーブランド「KIKOKU」とコラボしたオリジナルデザインピアスの製作も決まっている彼の躍進から、今後も目が離せない。 文・たしぎ |