いつも見守ってくださりありがとうございます。
 アイドルパロシリーズ・恋愛IFの今後と、自家通販サービスについてのお話となります。長くなりますが、お付き合い頂けますと幸いです。


■自家通販サービスBOOTHの利用について

 22年5月下旬に報道された、BOOTHと連携しているPixivに関わる提訴の件につきましては内容を把握しておりますが、
・匿名配送サービス内にクロネコヤマトの「宅急便コンパクト」及び「宅急便」の取り扱いが含まれる
・倉庫配送サービスの存在
 上記2点が現時点では同業他社には無いサービスであり、自家通販を行う上での大きな利点である為、BOOTHを退会する予定はございません。

 問題となった件の加害側の言動を許容・容認・擁護する意図は一切ございません。大変悪質であり許しがたい内容です。
 ただし提供サービスであるBOOTHそのものにつきましては、通販に関わる事務・梱包作業の殆どを一人で行っている頒布者の一人として、システム手数料の低さや、注文ページの視認性の良さ(把握のしやすさ)、その他機能など含めまして、使い勝手が良く便利なサービスだという認識・実感を持っています。その為、今後も必要に応じて利用する予定です。

 他社サービスも検討した上で、BOOTHが最も頒布者として作業的、必要経費的に負担が少ないと感じたが故の結論です。

・FOLIO:利用開始の条件が『赤ブーブー通信社主催の即売会へのサークル参加』であり、且つグッズの頒布NGの為、ほぼ利用不可
・ピコ通販:事務局が発送代行を行う転送サービスがあるが、購入者側にピコ通販利用料の支払いが発生する(1000円以上の注文:注文代金(品代+送料)の10%/1000円未満の注文:100円)為、お手に取ってくださる方の金銭的負担を考えると積極的な利用は検討しにくい
・pictSPACE:事務局が発送代行を行う転送サービスがあるが、ショップオーナー側で事前に全ての注文を個別に梱包する必要がある
(例:本2冊+グッズ1点の注文なら、計3つの頒布物をまとめて梱包し、更に注文ごとに発行される個別のIDを記載する(シールへ記入して貼り付ける)までがショップオーナーの作業)
 よってサイズや厚みが異なる複数の頒布物を扱う場合、様々な組み合わせの注文に対応出来るよう、梱包材のバリエーションを複数用意する必要が生じる可能性がある

 上記に対して、BOOTHは本やグッズを個別に梱包して倉庫へ送った時点でショップオーナーの作業は終了となり、以降注文内容に応じた発送用の梱包は全てBOOTH倉庫側が担ってくれる為、梱包材の調達にかかる費用面でも、作業量の面でも非常に助かっています。
 また、pictSPACEの匿名配送は「ショップオーナー本人がコンビニまたはクロネコヤマト営業所より発送を行う」パターンも選択出来ますが、現状ネコポスサイズのみの対応です。ピコ通販も厚み3cmを超えると別途作業料金の見積もりが発生します。
 サイズ規定の制限により厚み2cmを超えるグッズの製作・頒布に支障が出るとなると、グッズの頒布先候補としては選択しにくいです。『本1種類を、一個人が生活の合間に捌ききれる量のみ通販したい』というようなケースではpictSPACEの利用は視野に入ります。

 BOOTHに関しましては以上となります。
 BOOTHの利用にはPixivアカウントが必要となる為、ご利用頂いている方にはご不便をおかけするかもしれません。ご理解とご容赦を賜れますと幸いです。
 この件について「他のサービスに切り替えて欲しい」「こちらのサービスはどうか」といったご要望・ご提案・その他ご意見を送られる事はお控えください。仮に頂きましても、申し訳ございませんがお答え致しかねます。

 尚、当該の問題を動機・発端として各種サービスの非公開、削除、退会等を選択された方について言及する意図は一切ございません。考え方、動き方は人それぞれであり、サービスを利用するユーザー側の姿勢に善悪・正解不正解は無いのではと思います(一個人の意見です)。
 今後はBOOTHとpictSPACEの併用等、お手に取って頂く方の選択肢を増やす事も検討したく思いますが、即時の判断・決断は出来かねます。何卒ご容赦くださいませ。


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■アイドルパロシリーズ・恋愛IFの今後について

 初めに、結論と致しまして、今後R18にあたるはっきりとした性描写を含む話を新たに書く事、それを本にする事、その本を頒布(通販)する事はしない方針を固めました。

 R18作品にあたります「寝覚めのサングリア」発行告知後から、専用アカウントの開設、サイトへの新刊情報掲載、通販の実施に至る最中で、様々なご要望・ご意見・メッセージを頂戴致しました。

 私がR18アカウントに対するフォローリクエスト承認の条件として『年齢の明記』をお願いしているのは「年齢制限作品が、対象年齢に満たない方の目に触れない・手に取れない為の状態にする事は、該当作品を執筆、頒布する者としての責任のひとつであると個人的に考え、必要だと思う対応・お願いをしている」からです。
 そして「私が大切に書いた話を、この内容だからこそ書きたかった二人を、読みたいと思ってくださった方の元へ大切に送り出したくて、お願いしている事」でもありました。

 「寝覚めのサングリア」は、全年齢向けの既刊に比べると、頒布対象となる読者さんが限られる(ご年齢が18歳に満たない、本の発行及び通販時点では高校に通われている、性描写を含む作品が苦手……など)と予想された為、余裕をもった部数で発行する事が難しい側面もございました。

 通販に関する対応につきまして、以下補足させて頂きます。

・5月発行予定の本に関する部数アンケートを、3月末に締め切った理由
→お手に取って頂きやすいよう、少しでも頒布価格を抑える為に印刷所へ早期入稿する必要があり、入稿締め切りが4月上旬であった為です。
(多くの同人誌印刷所は締め切り日から納品日までに余裕があるスケジュールで入稿すると、印刷料金を割引してくれるサービスを行っています)
 アンケートへの回答は3/12(土)〜3/25(金)の約14日間受け付けていました。

・初回の部数アンケート受付停止後、R18アカウントにおいて新規フォローリクエストの受付停止をしなかった理由
→Twitterを閲覧する、サイトのオフライン情報を確認するなどして「寝覚めのサングリア」の発行予定に気付くタイミングは人それぞれであり、通販開始までに本の存在を知って購入したいと思ってくださった全ての方が、詳細を知る・サンプルを閲覧する機会を提供したいと考えた為です。

 此処まで「寝覚めのサングリア」がご好評を頂き、また購入への期待を寄せて頂けましたのは、本作が書き下ろし且つR18であった事が大きいという実感がございます。
 私自身きちんと性描写を取り入れた話を書くのは初めての挑戦でしたが、サンプルにて公開した描写などを好ましいと思ってくださった方、心身ともに結ばれた二人へ触れたいと思ってくださった方が、私の想像以上に多かったのかもしれません。
 その点につきましては、とても有難い事であると受け取らせて頂きます。

 対面で頒布する同人誌即売会においては成人向け作品の頒布・購入時に年齢確認が必須とされる事を思うと、自分の目で一度フォロワーさんのご年齢表記の確認を行う手順を省く事は出来ませんでした。
 二次創作の同人誌なので、受注生産を行う事も出来ません。予約を承り、場合によってノベルティなどで利益が出てしまわないよう調整する事も一度は考えましたが、予約数=印刷費用が想定を超える可能性がゼロだとは言いきれない為、この選択肢も取れませんでした。

 R18作品である「寝覚めのサングリア」の通販は、一連の対応が精一杯でした。『蜂』として譲れない、応えられない、守りたいものを考えて、選んだ末のものでした。
 そして今後も同様の対応を行い、多様なご意見やお気持ちを受け止め続ける事は、私には難しいと感じました。

 同人活動は、一個人が生活の合間に行う趣味であり、準備には時間と費用を必要とし、対応可能な事項・範囲には限界がございます。
 その事をどうかご理解ご容赦頂けますよう、切にお願い申し上げます。通販のお品書き等へ毎回記載させて頂いている事ではございますが、その都度出来る限りで在庫をご用意しております。

 この先、想い合う二人を本の形でお届けしたいと思える日が再び来たとして。全年齢か、R15の内容であれば、何の制限も条件もなく表垢にて告知や案内が出来ます。ある程度の期間在庫をもつつもりで多めに刷る事も、選択肢に入れられます。
 そちらの方が、私にとっても読者さんにとっても良いのではないかという結論に達しました。


 R18アカウントを見てくださっていたフォロワーさんへ。
 ずっと2冊出したいと言っておきながら、こうした内容のお知らせになってしまい申し訳ございません。感想や応援のマシュマロ、お手紙、ありがとうございました。本当に嬉しかったです。

 R18アカウントは鍵付きのまま、一旦新規のフォローリクエスト申請受け付けを停止し、秋まで事務連絡以外の投稿をお休みさせて頂きます。
 時間が経ったのち、アイドルで恋人IFのローとアルトの小ネタなどを呟く場として再び使っていきたいと思った場合は再稼働致します。その際は表垢(@circulate_off)よりリンクを繋ぎます。


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■最後に

 「寝覚めのサングリア」をR15版、R18版問わず読んでくださった、全ての方へ。
 あの二人が書けて幸せでした。ただただそれに尽きます。ありがとうございました。

 サングリアの感想を伝えてくださった全ての方へ。
 本日までに頂いた感想は全部、何度も読みました。これからもたくさん読み返します。その度に「書いて良かった」と思えます。とても嬉しかったです。
 また、本のカバー・表紙への感想も嬉しかったです。三年近くお世話になっている、大好きで尊敬しているデザイナーさんに手がけて頂いたものなので、ご本人へ伝えさせて頂きます。

 応援、労り、気遣い、好きの気持ち、私の好きな作品のおすすめ動画などを伝えてくださった方々へ。
 拍手、マシュマロ、Privatterメッセージボックス、BOOTHメッセージ、DM、全部読んでいます。この場でのまとめてのお礼となってしまい申し訳ございません。
 あなたに沢山の嬉しい事と楽しい事が訪れるよう心から願っています。本当に、本当にありがとうございました。

 これからも手に取りたいと思って貰えるような本やグッズが生み出せるよう、自分なりに精一杯頑張ってゆきます。



 22.05.29 蜂

(本ページの記載内容に関するお問い合わせ・ご意見・ご提案には、基本的にお返事致しかねます。ご容赦くださいませ)

 
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