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付き合ってはいけない職業3S:整体師


Twitterのプラスタグで上げた『付き合ってはいけない職業』シリーズのお仕事パロディメモです。


脱OLして整体師を目指す夢主ちゃんは『施術屋金ちゃん』と看板が掲げられた整体院で働きながら勉強させて貰うことに。「はーいいらっしゃい。お客さん初めてだよな?とりあえずこの紙、書いてくれるか?」よく通る声で話す院長はサラサラの金髪を揺らし軽快な話口調が人気の若い整体師。雰囲気がどう見てもホストだったので顔合わせの日に丁度助手が欲しかったんだと爽やかに笑われた時は一歩足を引きそうになった。
「あ、俺のことは院長じゃなくて金さんって呼んでくれよ」と言われたもののあまりにフレンドリー過ぎるので院長と呼んでいる。軽い話口調とは裏腹に仕事はしっかりとしているし何より施術が上手いので客層も幅広く知る人ぞ知る名店。初回のお客さんとも心の距離を感じさせない、ナチュラルな人たらし(褒め言葉)と確かな技術に感銘を受けた夢主ちゃんは資格の為にスクールに通いながら金時さんのお手伝いをする。金時さんは予約が空いた日には施術の練習台になってくれる。寝転がった筋肉質な身体に苦戦していると「そんなんじゃ効かねぇよ、力の入れ方が違う。こうだよ」と逆にベッドに寝かされ丁寧に指導してくれる。気持ち良くて生返事をしているとピタリと手が止まり「…その声ワザとか?ヤラシイ店になっちまうだろ。それにその気持ちいーって顔、あんまり褒められたモンじゃねぇなぁ」見上げるとほんのり赤い頬を手で覆って隠しているので夢主ちゃんも少しだけ意識してしまう。

ある日、最近よく来院し世間話をするようになった中年の男性客に施術後のリラックスティーを持って行くと開業の援助を申し出てくれた。しかしその代わりに身体の関係を迫られ夢主ちゃんは断るが金を払うからと襲われそうになる。悲鳴を上げたかったけど大事になれば金時さんに迷惑がかかると思い助けを呼べずにいると金時さんが施術室に入ってきて男性客を殴り付ける。「ちょっとお客さーん、そう言う目的なら向こうの通りのナイスバディなお姉様方が居る店で頼むわ。この子は俺専用だからさ」鼻血を出して怒る男性客に脅しを一つ二つ投げかけるとそそくさと出て行った。『…院長がお客様殴るなんて、明日から集客減っちゃいますね』「殴ったんじゃねぇ、ネジが歪んだ頭治してやっただけさ。それよりお前今後男の客につくの禁止。個室もドア閉めんな。男から話しかけられたら院長のオンナですって言えよ」『ええー…』後日、"坂田"と苗字の書かれたネームプレートを付けさせられる夢主ちゃん。数年後本当に坂田になったとかならなかったとか。多分なる。





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