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付き合ってはいけない職業3H:ホスト


Twitterのプラスタグで上げた『付き合ってはいけない職業』シリーズのお仕事パロディメモです。


オジ専な夢主ちゃんが内勤である阿伏兎さんをお目当てに訪れたホスクラで神威さんに目を付けられとんとん拍子に永久指名させられる。絡みがウザめで自己中心的な態度が鼻につくので早く引退してくれないかなと内心思いつつ神威さんが出勤する日は阿伏兎さんも大抵いるのでまぁ良しとしている。「なんでアイツ?ホストでもないし俺の方が若くて格好良いよね?何歳差だよ。目付いてんの?」と隣でバカスカ酒を飲む担当におじさんの良さを語るのが恒例となっている。が、何ひとつ伝わっていない。神威さんは知り合いの勧誘で社会勉強の一環としてホストをやっているだけだから売り上げに執着していないので夢主ちゃんも気軽に通えている。が、普通にバカスカ酒を飲み勝手にオードブルをオーダーするので割と売り上げに貢献してしまっている。

神威さんはそのうちキラキラした瞳で楽しそうに話す夢主ちゃんが可愛く見えて異性として意識し始める。友達のような関係で半年程したある日ついに自制が効かずエレチューしてしまう。お互いびっくりして無言でバイバイし、その日以降夢主ちゃんはしばらくホスクラに行けなくなってしまう。一方恋愛童貞の神威さんも今更どんな顔をして良いのかわからず営業の連絡ができない日が続く。脈なしなのは100%わかっているし夢主ちゃんは元々阿伏兎さん目当てだから気まずくなった自分がいると来店できないと思い、せめてこれだけはと阿伏兎に夢主ちゃんのことをひたすらに話して店を辞めた。

ようやく夢主ちゃんが店を訪れると神威さんは少し前に辞めたと阿伏兎さんから聞かされる。海外にいる父親の所に行くらしいと言われる。家に帰り、憧れの阿伏兎さんとようやく話せたのに大して嬉しくないのはなぜなのか、それよりも神威さんのことを考えてしまうのはなぜなのか考えて考えて、後日、海外に出る神威さんを追いかける。予め空港に向かう時間を阿伏兎さんから聞いて貰っていたので最寄り駅で待ち構えて腕を捕まえると驚きながらも「見送り?嬉しいなぁ」といつも通りに会話してくれる。「阿伏兎にキミのこと話しておいたよ。アイツの好みは女狐みたいな女だからキミじゃ擦りもしないだろうけど頑張りなよ」と言うのでもうとっくにそんなことは考えていないと言いかけて出発のアナウンスが鳴る。「経営のこと勉強したいからしばらく向こうに行くけど……万が一キミが俺のこと好きになったら追いかけて来てもいいよ」と相変わらずの自己中さを滲ませながら笑ってホームに消えていった。夢主ちゃんはその足でパスポートを取りに行く。





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