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付き合ってはいけない職業3H:編集者(ライター)


Twitterのプラスタグで上げた『付き合ってはいけない職業』シリーズのお仕事パロディメモです。


「…また何も食わなかったな」朝一番に夢主ちゃんの仕事部屋を訪れるのが高杉さんの日課になっていて一晩中PCに向かっていた夢主ちゃんはそれを朝が来たという合図にしている。集中するあまり昨夜高杉さんが用意しておいてくれた軽食がそのまま残されているのを見て地獄の主のような目で睨みつけてくる。迫力がありすぎるのでその間頭の中で飼っているハムスターにご飯をあげている。因みに思考が停止している時はウェイティングカーソルがくるくる回る代わりにハムちゃんが脳内で滑車をカラカラ走っている。軽食と一緒に置いてくれたコーヒーは飲んだよとささやかな反論をすると更に人を殺せそうな勢いで凄まれる。

夢主ちゃんは作家で高杉さんは雑誌編集者を経て現在フリーランスの編集者兼ライター。出版社時代に夢主ちゃんの担当だったがどういう訳か恋人になり一緒に住んでいる。恋人になった時期はめちゃくちゃ忙しくて記憶が定かではないが「適度に休憩した方が効率的だ」と口実付けては抱かれたような気がする。もしかしてそのせいで締切に追われていたのでは?と最近ふと気が付いた。
元々仕事上のパートナーだったのでお互いに理解があり締切が近いと部屋から出てこなくなる夢主ちゃんの身の回りのお世話や家事を引き受けてくれる。逆に高杉さんが忙しそうだと夢主ちゃんが家事を頑張るが途中で作品のネタを思いついてメモしたりネタを練っているので効率が悪い。それぞれの仕事部屋以外に寝室があり休む時はそこで一緒に寝る暗黙のルールがある。徹夜が続くと強制連行される。外出するようなデートはほぼしないが取材旅行は二人で行く。毎回アホみたいに高い旅館を予約してくれている。浴衣でお酒を飲む姿がエロすぎる。移動は全て高杉さん所有の高級外車。傷付いたら弁償できなさそうなので絶対運転したくない。

高杉さんは外で仕事をする事も多くコーヒー片手にPCを見ている姿に女の子達の注目を集めまくっているが仕事中であることと絵になり過ぎて誰を声をかけられないので心の中で手を合わせている。瞬時に生まれる女子達のチームワーク。
ブルーライトカット眼鏡がこの世で一番似合う。ブルーライトが殲滅される。99%カットどころか120%カットされてそうだし殺菌効果さえありそう。実は自分のを買うついでに夢主ちゃんにも買って渡したのでお揃いだったりする。本人が気付いているかは不明。ライターとして取材に出ることもあるが話を盛り上げるスキルが高いというよりは的確に情報を聞き出し話の流れを組み立てる能力に秀でている。加えてイメケン過ぎてみんな勝手に喋ってくれる。実は実家が超金持ち。仕事は好きだが夢主ちゃんの管理に支障がない程度にセーブしている。因みに始めは夢主ちゃんの書く作品に惚れて担当を申し出た。会ってみたら顔も性格も身体も好みだった。最近は彼女を適度にリフレッシュさせるために猫でも飼うかと思っている。





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