ここの所、登校中に出会う人物がいる。
いつも、からかうような態度で捉えどころのない人物、六道骸。

毎朝、出会っては「偶然ですね」と笑う六道骸。
こんな偶然が毎朝、続く訳ないでしょと言った所で控える奴じゃない。

六道骸とは同じ学校で同じクラス。
だから結果、一緒に登校という形が続いてしまっている。



『……はぁ』



今では慣れてしまったからどうって事ないけれど、今朝は早めに登校して本を読もうと思った私。
学校でも何だかんだ六道骸達と一緒にいて色々と巻き込まれるものだから中々、本が進まない。

今朝は少し冷えるから中庭の特等席ではなく、早々と自分の教室へ向かった。









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