どうしたらいいんだろう。
そう考えながら湯上りにベランダで風に当たっていた。

先ほどの事があったからか、まったく眠くならない。
目を瞑ると自然に考えてしまうのは先程のキスと骸のこと。

考えれば考えるほど顔が熱くなる。
キスなんてした事がない。
だって恋愛なんて興味なかったから。

イヌに噛まれたと思って忘れた方がいいと思うけれど、忘れられない。

忘れようとすればするほど気になって、余計に頬が熱くなるのと同時にムカついてきた。
さっきのキスが、骸の事が頭から離れなくて唇を指でなぞる。



『何でキスなんてしたのよ…、バカ…』









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