人や物に対する執着や興味が薄い。

今までずっと人と関わるのが面倒だったため一人でいるのが一番、落ち着く。
好きとか嫌いとか思う事はあまりないけれど静かな時間や本を読む事は唯一「好き」だと思う。



「……」

『………』



放課後の黒曜中、中庭。
私は授業が終わると中庭で本を読むことを日課にしている。

本を開けば、誰にも邪魔されない私だけの空間。
この静かな一時は楽園だった。



黒曜中に「あいつ」が来るまでは。









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