季節は夏。
恭兄と二人で別荘にやって来た。
目の前にはマリンブルーが広がり、ザザーっと波の心地いい音を耳に届く。

私は用意したパラソルの下に座り、静かに本を開いた。



『……』



シリーズ物の最新巻。
ここには変態もいないしゆっくり読める。なんて幸せな時間。
たまには、こんな時間がないとやってられない。

こうして夏休み数週間は静かに別荘で過すはずだった。
そのはずだった。



なのに。



「クフフ…」



何でここに変態がいるんだろうか。








one summer day

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