ある日の夜。 オレはテレビで放映されているバラエティ番組をぼーっと見ていた。 奈都姉はお風呂から上がり、ジャースを飲みながら一通の手紙を手にしていた。 機嫌がいい姉の姿を横目にオレもジュースを飲もうと冷蔵庫を開けながら話しかける。 「手紙?珍しいね、誰から?」 『バジル君からだよー』 「へぇ、バジル君かー…」 『うん!さっそく読んでみよっと!』 「……(…ん?)」 『……』 「…って!バジル君ーッ!?」 『どうしたの、ツナ!いきなり大声を出して』 「今、奈都姉、バジル君って言った!?」 『うん、言ったけど…、ツナも知ってるでしょ?』 「し、知ってるって言われれば知ってるけど、も、もしかしてさ」 『んー?』 「……奈都姉、もしかして知ってるの?」 『だから、知ってるってば、バジル君は友達だもん』 「そうじゃなくてぇぇぇ!!(オレが聞きたかったのはボンゴレの事だよ!)」 父と娘のイタリア生活 |