願った夢の先に何があるのかな?

楽しいことや嬉しいこと?

それとも、哀しいことや辛いこと?



『………』



例え、これから何があったって大丈夫。
翼が折れて飛べなくなったって前に進むよ。



いつも大切な人達が傍にいるから。








prologue



今まで辛いこと、たくさんあった。
だけど、その度に泣いて最後には笑えたから大丈夫。

これからもどんなに辛く苦しいことがあっても最後にはきっと笑える。

だって、どんな時でも一人じゃないって気づいたから。

誰だって一人じゃないんだ。
遠くても、想ってくれている人は必ずいる。



『……』



骸、千種、犬。
これからも、ずっと変わらない絆がある。
同じ境遇で出会い、身を寄せ合った、かけがえのない仲間。


ツナくん、獄寺くん、山本くん、京子、花。
自分から飛び込んだ世界で初めて出来た友達。

色々とあったけれど、ちゃんと分かり合えた。
涙が絆になって、友達は大切な仲間になった。

他にもたくさんの人たちと出会った。



『………』



みんな大切で、大好き。

だけど、その大切なものの「どちらか」を選ばなきゃいけなくなったら、どうしたらいいのかな…?

どっちも大切、比べることが出来ないくらい同じ想い。

なのに、どうしても選ばなきゃいけなくなったら、その時、私はどうするんだろう?



『……』



ねぇ、教えて…?
雨の日に差し出された選択を選ばなかったのは「裏切り」だったのかな。

あなた達はもう、私のことを嫌いなの…?

私は自分の事で精一杯で気づかないうちにあなた達を傷つけていた…?



離れてしまったら、もう仲間じゃ、ないの?



『………』



ごめんなさい、ごめんなさい。
心の中で何度も呟いても届かない。

だから、伝えたい。
ちゃんと会って伝えたいの。

私は好きだよ。
私は今もあなた達が大切で、仲間だと思ってるよって。



『むく、ろ……』



「今」の私で出来ることを精一杯、伝えたい。

いつまでも変わらない、この想いを。



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加筆修正
2011/11/21


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