お前だけは、 絶対オレが……… 失いたくないモノ ここ……どこだ? 〜♪ 〜♪ 〜♪ この音……あのピアノじゃねぇか…… そうだ……小せぇ時、おふくろがオレに良く弾いてくれた……… あの曲……… 獄寺は目を覚ました。 『あ、おはよう隼人』 獄寺 「名前……?」 オレが目を覚ますと、 幼なじみの名前がピアノのイスに座っていた。 『修業で疲れてるんだね。けっこう寝てたよ?』 獄寺 「そーかよ……」 『……隼人?』 獄寺 「んだよ」 『何か元気ないけど……どうかした?』 獄寺 「……何でもねぇよ」 獄寺は席を立ち、歩いて行った。 『隼人……』 やっぱり、この曲はダメだったかな…… ごめんね……隼人……… こちらは獄寺 獄寺はコップに水を入れ、一気に飲み干した。 獄寺 「ッハァ……」 くそ………っ 修業も上手くいかねぇし、 嫌な夢見るし……… ツイてねぇな…… |