良かった、本当に良かった。コロネロが元の姿に戻って本当に嬉しい。今にでもコロネロに抱き付いて彼のお気に入りのシャツを涙でびしょ濡れにさせたいくらいに、私は胸を高鳴らせていた。私はコロネロのことが誰よりも大好きだし、彼が喜ぶようなことも…ずっと頑張ってしてきたつもりだった。ラルさんとかーなーり、仲が良いみたいだけど…まさかラブってたりしてないよね?だったら私、コロネロの頬…引っ叩いちゃうよ?(こう見えて、本気なんだから!)私名前は、そんなに戦いは強くないし、寧ろボンゴレの足手まといになってしまうんじゃないかってくらいヤバいんだけど、コロネロの傍に居て良いのだろうか…と最近悩んでいる。 「名前、何呆けてるんだ、コラ!」 「…いったぁ!コロネロ、殴ることないでしょーが!」 「違う、俺は殴ってない。叩いただけだ、コラ」 「一緒だよ!」 私は呆けていると、コロネロに私の頭をゴン!とグーで殴られた。赤ん坊だった頃は、私は彼のことをあっかんべーしたりして馬鹿に出来たけど(やりすぎたこともあったけどね、)元に戻ったらそうはいかない。その倍の仕返しをされそうで実はビクビクしてるんだよ!コロネロ、ホントに恐いんだから。ドSだし、鬼畜だし黒いし…ある意味リボーンより恐いんじゃないの? 「へぇ、名前…俺がドSで鬼畜で黒いって?」 「いいえ〜!そんなこと1つも思ってませんよぉ。もう、コロネロったら頭逝っちゃってるんじゃないの?」 …流石マフィア。読心術は凄い。私の場合、心を読まれてるんじゃなくて顔に出てるからなんだろうけど、コロネロはやっぱり凄い人だ。何とも言えない笑顔で片手にライフルを持って私の額に突きつけて、そしてもう片方の手は私の腰に回している(つーか、撫でまわしてんじゃないよ!!)撫で回してるからブン殴ってやろうかと思ったが、コロネロに私のへなちょこな攻撃なんて当たるワケがない。だから、諦めることにした。(ちくしょう、私がもっと強かったら良いのに…!)せめて頬でも抓ってやりたいところだけど…私チビだし何よりコロネロ背が高いから届かないー! 「…でも、名前にはかなり心配かけちまったな」 「・・・・・」 「ごめんな」 コロネロはライフルをボトッと下に落として、私をぎゅうっと抱きしめた。息が出来ないくらいに抱きしめられて、「力強いよ、コロネロー」と言っても、「俺は今まで赤ん坊(ガキ)だったんだ、その分抱きしめさせろ、コラ!」と逆に怒られちゃった。まさか、コロネロが謝ってくるとは思ってもみなかったけど…寂しくない、と言ったら嘘になるから、すっごい嬉しい。首筋に顔を埋めて、ぺろっと舌で首筋を舐められた。私は思わず叫びそうになったが、コロネロに手で口を塞がれた。 「もし叫んでみろ、今すぐ此処で名前を食っちまうぞ、コラ!」 「・・・・・」 「何だ、名前?そのくらいで顔真っ赤にするなコラ」 「なっ、してねぇよ馬鹿野郎!」 コロネロがニヤニヤと笑っているのを見た私は、あぁヤバいなと思って慌ててコロネロから離れた。「どうしたんだ?」と再びライフルを拾って私に銃口を向けてきた。(多分、撃つ気はないと思う…)きっと、無理矢理離れてしまったことに少しイラついてるの?そのくらいで怒らないでよ!と反論したいところなんだけれども、コロネロは恐いしやっぱり反論できません…。 「あ、そうそうコロネロ!」 「ん?何だ、名前」 「…一曲、踊らない?」 円舞曲を、踊りませんか? (いきなりなんだ、コラ!)(えっと…コロネロの機嫌取り?)(…お前踊れるのか、コラ?) end 綾瀬柚夏さまに捧げます! 2008/2/28 |