プロローグ


「あのね、板チョコの溝は割るためのものじゃないんだって」

「…じゃあ何のため?」

「それは忘れたけど」

「意味ねーびょん!」

「犬、うるさい」

「でもさ、割るのに便利だと思わない?ほら4等分」

「…つーか4等分じゃねーびょん!何で髑髏の分だけ大きいんら!」

「髑髏ちゃんのは六道さんの分も含んでるからだよ」

「…ありがと」

「あたしが板チョコ好きな理由はこの割れるって所にあるんだよね」

「どういう意味?」

「だってさ……」



そんな彼らの物語






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