「おはよー!」

「おはよう、ハマちゃん、いずみん!」

朝、教室で泉と喋っていると田島とみょうじが一緒に教室に入ってきた。ちなみに三橋はまだ来ていない。

「おーおはよ。お前ら一緒に来たのか?」

「下駄箱のとこで会ったんだよな!」

「ね!」

泉が尋ねると、顔を見合わせて笑う二人。

「…なんかさ、お前ら二人って似てるな」

「ん?そうか?」

「マフラーもおそろいだし。兄妹みたい」

「あーこれね!花井ちゃんにもらったやつ」

「オレのはネックウォーマーな!」

泉がくれたんだよなーと笑う田島。あぁそういえば野球部のクリスマスパーティでプレゼント交換したって言ってたっけ。

「私と田島っちが兄妹だったらハマちゃんといずみんはお兄ちゃんだね!」

「いや、浜田はともかく何でオレがお前らの兄貴なんだよ」

だっていずみんもお兄ちゃんぽいもんと笑うみょうじに泉は微妙な顔をしてるけどオレも泉はお兄ちゃんぽいと思う。言わないけど。

「野球部のみんなが家族だったら楽しそうだよね!」

ぴんと閃いたようにみょうじが言うとそれ面白そう!と田島がのる。

「お母さんは花井ちゃんかな?お父さんは誰だろう?」

「ぶはっ、花井が母親かよ!」

「え?ぽくない?ハマちゃんでもいいけど!」

「え、やだ」

「じゃあ花井だな!」

「泉ひどい!」

真顔でやだとか傷つくぞ…と思っているとハマちゃんはお兄ちゃんだもんね!とみょうじ。みょうじは優しい。

「親父は阿部とか?」

「阿部が親父か…」

「あべちゃんよりにっしーの方がお父さんぽくない?」

「おお、わかる」

「じゃ西広な!」

ちよちゃんはお姉ちゃんだよね!長男は栄口っぽい。いや長男は巣山だ。などと盛り上がる3人。その会話は聞いているととても面白いけどこの3人はどういう基準で決めてるんだろうか。

「お おはよう!」

「あ、みはちゃんだ、おはよー!」

「おはよ!三橋!」

「おー、おはよ!」

そうこうしていると三橋がやってきた。

「三橋は末っ子だな」

「そうだね!」

「三橋が弟!」

「??すえっこ?」

訳が分からなくてきょとんとする三橋。3人は盛り上がっているので三橋に説明してやる。すると「ハマちゃん は お兄ちゃんだ ね!」ときらきらした瞳で言われた。三橋…いいやつだ。
その後もあーだこーだと盛り上がる9組野球部に今日も楽しそうで何よりだなんてことを思った。

西浦一家

「おーい、そろそろ準備しないと予鈴鳴るぞー」
「わ、ほんとだ!」
「後で続き考えようぜ!」


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