「あれ、みょうじ?」

「あ、すやまん、おはよう」

朝、通学路でみょうじを見つけた。自転車を止め声をかけると上を見ながら歩いていたみょうじがこっちを向いて今日も寒いねーと笑う。

「今日は歩きなんだな」

「うん、朝練ないのに早く起きちゃって余裕あったからさ」

たまには歩くのもいいねと話すみょうじ。

「なんか見てたのか?」

「ん?あぁ、雪」

「雪?」

雪は降ってないよな…?空とか雲とかいう答えが返ってくることを予想していたため驚いてしまった。どういうことだろうと思っているとみょうじが話を続ける。

「今日すごい寒いから雪降らないかなーって思って」

んー…確かに今日は寒いけど雪が降るほどじゃないんじゃないかなと思う。天気予報も曇りだったし。

「雪が降ったらさ、みんなで雪合戦とかしたら楽しいだろうね。雪玉で野球とかさ」

「ふっ、雪玉で野球っ…」

「楽しそうじゃない?」

想像したら思わす笑ってしまった。雪玉で野球はさすがに無理があるんじゃないかと思いながらもみょうじや田島が本当にやってるところが目に浮かぶから不思議だ。あとはかまくらとかー雪だるまとかーと色々想像しているみょうじは楽しそうで、なんだかオレも雪が降るのが楽しみになった。


気温はマイナス


「あ、でも練習はできなくなっちゃうなぁ」
「…雪玉でやればいいじゃん?」
「ふふっ、うん、そーだね!」


back

「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -