「お」

「リボーン?どうしたんだ?」

久しぶりの日本。
街を歩いているとふとショーウィンドウが目に入り立ち止まる。
小さなその店には和風の小物やアクセサリーが並べられていた。

「リボーン?何見て…雑貨屋?お前こーゆーの興味あんの?」

一緒に歩いていたツナがオレを振り返り立ち止まる。

「…ツナ、お前先帰ってていいぞ」

「は?」

「オレのおかげで任務も早く終わったんだ。たまには京子やハルにも会いに行ってやれ。あんまりほっとくと愛想つかされるぞ」

「な、余計なお世話だよ!」

顔を赤らめるツナを無視して店に入る。中には女の好きそうな可愛らしいものがたくさん置いてあった。
何かいいものはないかと見て回る。

「桜か…」

目にとまったのは桜の髪飾り。日本風で控えめながらも上品なそれはとても綺麗だ。きっとあいつに似合うだろう。
あの笑顔を思い浮かべながら会計を済ませ店を出た。




「帰ったぞ」

「あ、リボーンお帰り。何か買ったのか?」

「まあな。…なあツナ」

「何だよ?」

「先にイタリア帰っていいか?」

「はぁ!?何言っちゃってんの!?まだ仕事残ってんだけど!」

「冗談だぞ。言ってみただけだ」

「(何かリボーン機嫌いい…つーかいつもと違うし…!)」

ポケットの中、君への小さな贈り物。
それを思うと早く帰りたいと思ったんだ。


 


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