小説2 | ナノ


※えろいはなしの練習ですのでいつも以上にオチも意味もないですすいません。夏って、来神って、イイヨネ!




これは生存本能だ。何度目かの吐精の後、荒い息と蝉の鳴き声を聞きながら臨也は思った。
生存本能だ。きっと、そうだ。それ以外に考えられない。そうじゃなかったとしたら、俺とシズちゃんが、なんでこんな糞暑い真っ昼間から、セックスなんてしてるんだ。目の前で息を荒げている人物は、間違いなく宿敵だ。殺しあって殴り合って蔑んで陥れて、互いに存在を否定し続けている、大嫌いな獣だ。掴まれていた手首への圧迫が多少軽くなって動くようになった指を伸ばすと、ぐっしょりと湿った、ぐしゃぐしゃに放り投げられている制服のシャツに触れた。(あつ、い)
静雄は一言も発さず、シーツの上でしっとりと汗にぬれている臨也の髪を掴み、上体を無理やり起こさせた。ぐ、と臨也の喉が鳴る。未だに体内にある熱の感覚に、臨也は内腿を震わせた。

「った、い…なにすんだよ…」
「いつまでも寝てんじゃねえよ」
 
絡み合った臨也の足に、静雄の金髪から汗が滴り落ちて跳ねた。暑さで、汗が噴出してくる。ぼたぼたと垂れる汗を眺めて、脱水症状になりそうだ、と考えていると、不意に静雄が臨也の中から熱を引き抜いた。なんの前触れもなしに、縁を擦りながら引き抜かれたそれの感触に、臨也の唇から吐息が漏れた。それに気が付いた静雄が、口を歪めて笑った。

「……なに笑ってんのシズちゃん気持ちが悪い」
「うるせえ。」

この、糞ビッチ。臨也の耳元に唇を寄せると、睦言を囁くような甘くかすれた声音で静雄は囁き、汗で湿った首筋に容赦なく歯を立てた。ぶつり、と肌に穴が開く音がする。喉奥で必死に上がりそうになった悲鳴を押し止めていると、静雄の掌が臨也の腹筋を撫で、陰毛に触れた。絡み合った足が更に密着し、互いの性器が触れ合う。血をすするように首筋に吸い付き、流れ落ちてくる汗を舐め取る。その間にも静雄の手は止まらず、薄い陰毛を掻き分け、先端が触れ合っていた互いの性器を包み込んだ。すでに濡れそぼった性器はぬるりとした独特の感覚と熱を持っていた。粘膜ほどではない、しかし、確かに濡れた感触。首元に吸い付いていた唇が徐々に登り、臨也の口の端までたどり着く。

「シズ、ちゃ、くるしいから、」

苦しいからキスしないで。俯いたまま、忙しく息を吐き出す臨也の唇に、静雄は言葉など聞こえていなかったかのように容赦なく噛み付いた。深く深く舌を潜り込ませ、息すら出来ぬほどに唇に吸い付いた。初めこそ胸を叩いて抵抗していた臨也だったが、力はどんどんと抜けていき、最後はぐったりとされるがままになっていた。後ろに倒れていきそうな体に気がつき、唇を離す。すると、間髪いれず激しく咳き込む臨也を、静雄は満足げに見つめた。

「う、はあっ……ぐ、げほっ…は、あ…さ、いて、い…っ…ころして、やる…」
「殺せるんならやってみろノミ蟲」

未だ握りこんだままだった性器をきつく擦り合わせ、臨也の先端に親指を擦り付けると、臨也は整わない呼吸のまま、喘ぎ声を漏らした。息をするのが精一杯で、声を抑えることが出来ないらしい。ほんの少し刺激しただけで面白いぐらいに跳ねて、声をあげる臨也に、静雄は激しい興奮を覚えた。あの、跳ね回り逃げ回り捕まらない臨也が、ほんのすこし指先を動かすだけでこうも思い通りの反応を見せる。支配欲が、満たされていく。

「あ、う……はあ、はっ…や、めっ……うあ!、あ、」
「すっげ、先、溶けてるみてえになってる…」

ぐにゅぐにゅた擦り合わせ、あふれ出すカウパーを擦りつけ更に射精を促すように下から上へ扱き上げる。静雄の鎖骨あたりに頭を押し付け、絶えるように臨也は肩を上下させた。背骨が一つづつ確認できるほど浮き上がり、肩甲骨が震える。

「やめ、シズちゃ、……おねが、…っいき、できない、……あ、あ、や、!や!」

汗ばんだ手で包み、激しく擦り合わせる。先端同士がふれあい、溶け合うように繋がった。その透明なつながりをかき混ぜるようにこね回すと、臨也の背筋がぎくりと震える。そして、小刻みな痙攣を起こしながら、汗ばんだ体を静雄へ預けるように倒れこんだ。ぬるりとしたその感触と、一層強くなった、忘れられない香りに、静雄は精を吐き出した。二人分の白濁で濡れてしまったはずのそこは思ったより濡れておらず、臨也の吐精量の多さを物語っていた。
ひゅうひゅうと頼りない音を発する臨也はどうやら気を失ってしまっているようだった。汗ばんだ額に、じっとりと髪が張り付いている。静雄はその髪を払いのけ、枕元のティッシュ箱へと手を伸ばした。



これは、きっと、化け物のシズちゃんの生存本能。子孫をのこせるような相手に、怖くてふれることのできないシズちゃんの、本能。
ほんと、最低。死ね。






えろの練習でした〜ひさびさに仲の悪いシズイザ…というか、静雄→臨也 でした。




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