小説 | ナノ


はあ、と臨也が吐いた熱い息が静雄の金髪を揺らした。ベッドに座り、自分の足の間に座る金の頭を愛おしげに抱きしめる。

「臨也、もう乳首たってる。…感じたのか?」

ぷっくりたちあがった乳首を指で挟み、静雄は臨也を見た。赤く染まった頬は欲情の色を映している。摘んでいた突起に爪をたてると、臨也が体を強ばらせる。

「ひ、ぁ、っシズちゃ、…いたい」

「いたい?たってるのにか?」

ふ、と静雄は笑う。その吐息でさえ臨也は敏感に感じ取る。透明な膜が瞳を覆っていく。きゅう、と静雄のバーテン服を握り締め、臨也は静雄をじっと見た。

「シズちゃん、もう、ちくび、やだぁ…!」

「好きだろ?乳首弄られるの。」

静雄は突起の片方を口に含み、奥歯で甘く噛む。臨也は体をまるめ刺激に耐えることに必死だった。
かれこれこの果てしない前戯が始まったのは数十分前のことだった。普段はこんなに執拗に乳首を責めることなどせず、さっさと慣らして挿入する静雄には珍しいことだ。違いすぎる弱い刺激を断続的に与え続けられ、臨也の身体からはすっかり力が抜けてしまっている。くたりと静雄の頭に縋るように抱きつき、臨也は肩で小さく息をした。

「シズちゃん、なんできょうそんな、しつこい、の、は、ぁんっ」

「気分。さて、次はどうすっかな。」

やっと乳首から口を離し、静雄はまじまじと臨也の白い体を見つめた。無数につけられた赤い跡と、しつこく責められたせいで尖った乳首を満足げに見る。臨也は自分だけ脱いでいる状況が恥ずかしいようで、細い腕で体を隠そうとする。静雄はその腕を掴み、臨也が先ほどまで纏っていた黒いシャツで手を縛り上げる。

「やだ、シズちゃん、ほどいてよぉ…!」

いやいやと首を振る臨也にあわせ、黒髪がぱさぱさと頬をうつ。静雄は縛られ必然的に露わになった臨也の脇に舌を這わせた。臨也が目を見開く。

「な、シズちゃ、どこ舐めてっ…!」

「昨日剃ったばっかだから、流石に生えてねえな。まあ元から薄かったしな。」

ぽろりと瞳から涙が流れ落ちた。うーと臨也は小さく唸り、脇を舐め続ける金髪を掴む。

「ふぁ、あ、やだ、シズちゃん、お願いっ…きたな、か、らぁ!」

「…臨也、お前、えっろい。…ほんと、淫乱だな。」

「ふえぇ…だ、て、シズちゃんが…!」

べろりと一舐めし、完全に勃ちあがった臨也のペニスを掴む。ぎくりと背筋が震えた。

「ひああ、あ、っうぁ!」

「はや。…溜まってたんだな、臨也。ちょっと触っただけで…やっぱ淫乱じゃねえかてめえ。」

「ちが、違うっ…!あ、やぁっ、つめ、たてちゃだめぇっ!」

竿を扱いただけで達した臨也は腹を自らの白濁液で汚した。それでもおさまらない欲は素直に体に現れる。先端に爪をたて、ぱくぱく開閉する尿道をぐりぐり刺激する。

「ひあ、やだ、それっ、変、になる、ひぃあっ!」

「すげえな。ぱくぱくしてる…今度はここ使うか。」

カリを摘み、裏筋を下から上になで上げる。臨也は二度目の射精をすると、ぱたりとベッドに倒れた。

「ふぁ、はっ…、シズちゃ、おれ、も、むりっ…!」

赤い頬には涙のあとが幾つもついている。静雄は倒れてしまった臨也に覆い被さり、優しげに笑った。

「まだだめだ。…何回イけるか試してみてえだろ?」





鬼畜静雄…難しいです
遅くなって申し訳ないです。リクエストありがとうございました!
title/コランダム


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