小説 | ナノ


ヴヴヴ、と機械が震える音が古いアパートに響いた。臨也はくたりと力が入らない体で、床に頭をもたげている。その後ろでは、にっこりと、無邪気に微笑む帝人が、かちかちと小さなスイッチをいじっていた。

「み、かどくっ…ひぁっ、も、やめ、」

「なんでですか?臨也さん、気持ちよさそうですよ。」

ふふ、と帝人は微笑み、しゃがみ込むと、臨也の後孔に突き刺さったグロテスクなそれを指でつついた。それだけでも、弛緩した臨也の身体は震え、崩れ落ちそうになる。どろりとローションがバイブを伝い、床に染みを作った。

「い、あぁっ…も、ほんと、無理だからっ…ぬい、てっ…!」

臨也の体は強すぎる快楽を与え続けられ、もはや自分でバイブを抜き取ることさえできなくなっていた。

「嘘はだめですよ。だってほら、ひくひくしてますもん。臨也さんも見ますか?」

ぴろりん、と間抜けな音が響いた。臨也の後ろにいた帝人は、四つん這いになっていた臨也の体を反転させ、顎を掴む。唾液と涙で濡れた頬を撫でると、自身の携帯電話の画面を臨也にみせた。
ぼんやり青く光る電子画面には、ローションと腸液でとろけた後孔に、ピンクの太いバイブが刺さっていた。
堰を切ったように、臨也の瞳から涙が溢れ出す。

「う、…やだ、おねがい、みかどくん…、これ、やだぁっ…」

「泣いちゃって…いい大人なんですから、臨也さん。」

よしよし、と優しく臨也の黒髪を撫でる。帝人は、痙攣する太ももに掌を這わせ、臨也のペニスを握り込んだ。ピンク色のそこは数え切れない射精を繰り返した為、白の白濁液で汚れていた。ぐちゅぐちゅと音をたてながらしごきあげる。

「ひ、うぁっ…!や、やぁっ、だっ…も、もう、でないっ、からぁっ!」

尿道に爪をたて、カリを撫でれば、臨也は呆気なく達した。先端からは透明な液体が少し出ただけで、精液はでなかった。
帝人はペニスに口づけると、後孔のバイブをゆっくりと抜き取る。ふるりと体が震え、臨也は足を閉じようともがいた。

「こら、臨也さん。暴れちゃだめですよ。…あーあ、ローション溢れちゃうじゃないですか。しっかりしてください。」

ひく、と臨也はしゃくりあげ、涙が溜まった瞳で帝人を見やった。相変わらずの笑顔で、帝人は口を開いた。

「臨也さん、かわいいですよ、すごく。…ほら、臨也さんのここも、柔らかくって溶けそうです。」

後孔の周りを細い指がなぞる。臨也は手の甲で顔を隠すようにし、嫌々と首を振った。

「こんなに柔らかいなんて…臨也さん、一人でするとき、こっちも使ってるんでしょ?」

「…違うっ…!して、な、いっ…」

「へえ?…どうだか。淫乱なあなたのことですからね。」

ふ、と笑い、帝人は柔らかい肉壁を引っ掻いた。ぎくりと臨也の背筋が震える。

「やだ、やだぁっ…!お願い、帝人く、んっ、あ、ひあっ…、んぅ…、」

「なにが嫌なんですか。感じてるくせに。」

違う、と臨也は半ば叫ぶような声音をあげたが、帝人はお構いなしに、臨也の白い足を掴んだ。足を肩に担ぎ、そしてまた、無邪気に微笑む。

「愛していますよ、臨也さん。」









帝臨はつえろ!
私の帝人さま、心底へんたいくさい
リクエストありがとうございました!

title/1oスプーン


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