小説 | ナノ



「…うんわかったありがとうシズちゃん。ばいばい。」

臨也は言うとこちらに背を向けて布団に潜り込んだ。俺は臨也の布団を引き剥がし、さむいっと怒る臨也の寝間着の中に手を突っ込む。

「ひぁっ…!」

さっきまで水を触っていた手は冷たく、臨也は上擦った声をあげた。えろい。

「ちょっと、シズちゃん…!俺、病人だよ?」

「ああ。だから薬入れてやるっつってんだよ。」

背中をさすってやる。体はやはり熱い。滑らかな肌は吸い付くようで心地がいい。
臨也は抵抗しても無駄だとわかったようで、くたりと枕に頭を預けた。

「じゃあ薬要らない。寝る。」

「駄目だ。悪化するぞ。それにあれだ…運動すると早く治るって聞いたことある。」

「どこのエロマンガだよっ!この変態童貞!」

んなわけないじゃん、ときーきーがなる臨也を無視して、俺は臨也のわき腹を抱えて四つん這いにする。臨也の抵抗は弱い。俺は臨也の白い背中を撫でながら、ズボンを下げる。臨也の太腿は熱のせいかほんのり赤く色づいている。

「や、だぁって!やめて、シズちゃんっ!」

首をふり抵抗する臨也の瞳には大粒の涙が溜まっていく。それがさらに俺の加虐心を煽った。熱い太腿に手を滑らせる。ひ、と臨也が息を呑み、本格的に泣き出した。熱で涙腺が弱くなっているんだろう。

「ひ、ひぅ…へ、変態っ…!しね、不能になれっ…!」

「俺が不能になったら困るのはてめえだろ。」

馬鹿じゃん、しねよ、へたれ。ぐじぐじ臨也は泣くと、舌足らずに悪態をついた。俺はそれを適当に受け流し、シャツをたくしあげる。臨也の透けるように白い肌はいつもより赤く、ふうふうと不規則に波打つ。熱い背中に舌を這わすと、ひくりと背中が震えた。

「やぁ、だ…シズちゃん…、冷たい。」

背骨にそって舌を滑らせ、項に顔を埋める。汗とシャンプーの香りを吸い込む。そのまま頭にキスをすると、臨也はすんと鼻をすすり、激しいのは無理だから、と呟いた。わかったと頷く。

「ん、ふぁっ…、は、あ、」

耳朶を舐め、耳に舌を押し入れる。熱のせいかいつもより臨也の感度はよく、よく喘ぐ。

「は、あん、んぅっ…、ひう、」

パンツ越しに尻を撫でる。徐々に滑らせ、後孔に人差し指をおしあてた。ぐにぐにと押し付ける。それだけで臨也は先走りを沙汰垂らせ、パンツに小さくシミをつくった。
パンツ越しに後孔を舐めあげると、大きく嬌声が上がる。

「や、ひゃんっ…、し、シズちゃん、それ、やぁ、」

びくびくと震える内股を撫で、唾液を多くパンツに染み込ませるように舐める。先走りやら唾液やらで色を変えたパンツをずりおろし、俺は青い紙袋を手にとった。中から白い錠剤をとりだす。小さいロケットのような形を人差し指と親指で挟むように持った。

「先薬入れるぞ。」

言って背中を撫でると、臨也はほんとにやるんだ、と嫌そうに言った。やる。

「ん、ぅ…」

後孔に錠剤をあてがい、押し進める。臨也は異物感に身震いをした。薬はすんなりと穴に吸い込まれていく。薬を押していた人差し指をそのまま後孔に挿入すると、臨也がひんっと悲鳴じみた声をあげた。

「ちょ、いきな、りっ…!ふぁ、あ、んんぅ、はっ、う」

ひくひく震える後孔は指を飲み込む。くるくる中で円を描く。薬はすでに溶けたか更に奥に進んだかで、無くなってしまった。

「や、アっ、はぅ…ん、ぅあっ」

かくかく震える腰を抱き留め、自身を擦り付ける。ねたりとした後孔にゆっくり沈めていく。あつい。

「は、あああっ、ふぅあ、…し、ずちゃん、おっ、きいっ…!」

熱のせいか熱い臨也の中は溶けるほど柔らかい。壁に自身を擦り付けるとびくびく痙攣するのを感じる。

「あ、あ、ひぅっ…、やらぁ、んぅっ、ひああっ」

いいところを断続的に擦る。きゅう、と中がしまった。臨也の背骨がぎくんと反る。

「しずちゃん、いっちゃう、よぉ、あ、あ、あっ、」

震える臨也を抱き寄せ、ペニスを包み込む。はやく扱き、自身を奥へ奥へとすすめる。熱い、あつい。

「ひああ、あん、も、らめ、ぇっ…あ、あーっ、ひうああっ」

どくどく脈打つ臨也の中へ熱を放つ。くったりとしてしまった熱い臨也の体を撫で、乾いた唇にキスをした。

翌朝の臨也の機嫌が最高潮に悪かったのは言うまでもない。





(シズちゃん信じらんない。馬鹿でしょ馬鹿。)(…悪いって…つか治ってんじゃねえかよ臨也。)





座薬ねた!
でもあまり座薬を生かしきれていないという^^


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