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「んっ…、んぅ、やぁっ…」


臨也の鼻にかかった声が広い臨也のマンションに響く。ひくひく震える腰が艶めかしい。四つん這いになっている頭を撫でてやると、中がきゅっとしまる。


「臨也」


名前を呼ぶ。ぴくんと反応する黒い頭。その後ゆっくりと顔をあげる。
その姿がいじらしくて、何度も名前を呼ぶ。

臨也、臨也、臨也。


「シズちゃ、んぅっ…あ、んぃっ…」


ひんひん喘いでいる臨也はそのあたりの女達よりも色っぽい。
名前を呼んだようなので返事を返した。


「あ?」

「すき、シズちゃん、すき、ふあっ!は、あんっ」


それだけ言うとまた臨也は中を締めた。うわ、急に、なにしやがる、
どうにか衝動を抑えると、そんな俺をみながら臨也が涙をほろほろながしながら笑っているのが見えた。
なに笑ってやがる。


「っ…きっつ…」

「きつく、して、るもん…、ひぁっ…ね、シズちゃ、」

「…ん、だよっ…」

「…ナカに、だして、ね?」

娼婦か、てめえは。


#


結局その後臨也がイって、珍しく俺も一緒にイった。普段は処理が面倒だからとナカにだすのを嫌がる臨也が、今日は何故かナカでたせとうるさかった。
イく時も俺が全てはきおわるまで抜かないように腕をつかんでいた。
(なんなんだ、一体)


セックスしようと誘ってきたのは臨也のほうからだった。「シズちゃん、俺とセックスしようよ。」買い物にでも付き合えと言っているような軽さの物言いで、ああこいつはまた遊んでやがるんだと気づいた。
が、抵抗しなかった。わざとこいつの術中にはまった。
何故かと聞かれたら、それは臨也に対する恋慕がそうさせたのだとしかいいようがない。
俺は臨也に、高校時代からの長すぎる(そして多分永遠の)片思いをしている。当の臨也はというと、無駄に広い風呂場でシャワーをあびている。

考えるのも面倒だから、俺は寝ることにした。どうせいつもの気まぐれだろうし。





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄朽ちる想いにつづきます。


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