小説 | ナノ





夢を見た。嫌な夢だった…気が、する。(思い出せないけど、シズちゃんの夢だったように思う。)(ああ胸くそわるい)
寝返りをうって起き上がり、とろとろの白いシーツに手のひらをはわせると、ひっかかることもなく滑った。そのままとなりで仰向けに寝ているシズちゃんの肩にふれる。あったかい

シズちゃんは体温が高い。

すりすり肩を撫でていると、シズちゃんがううんと身じろぎをした。(起きたかな)
うるさいと悪態の一つもつかれるかと思ったけれど、どうやらそれは思い過ごしだったようでシズちゃんはまた規則正しい寝息をたてはじめた。人の気もしらないでシズちゃんは。

どうやら深く眠っているようなので、起きてるときは出来ないことをやってやろうと思う。シズちゃんの肩に顎をのせて、体を寄せる。あーあったかーい。瞼が重くなってくる。シズちゃんの熱いくらいの体温と煙草の香りは嫌いじゃない。

ゆっくりと眠りに落ちた俺はまたシズちゃんの夢をみたけれど、こんどは目覚めがよかったのはシズちゃんには教えてやらないし、俺もそれを認めないことにした。


臨也の夢をみた。何故か俺があいつを肩車をしていた。(意味わかんねえ)
いらいらを感じながら覚醒していく頭は、右腕の異常を伝えていた。ゆっくりと視線をやると…あ?

視線をやると、俺の右腕に臨也が絡みついていた。文字通り、絡みついている。いつも俺より早く目覚めて服をしっかり着込んで、やあシズちゃん、おはよう、などと嫌みたらしい笑顔でいう臨也からは想像もつかない行動と表情。

停止していた脳はだんだんと回復し、それと同時に表情がゆるむ。あの臨也が、安心仕切ったような表情で寄りかかってねている。その姿はかわいらしいとさえ思えた。

(よくわかんねえけどまあ)なんとなく幸せそうだし幸せだしいいか、と俺はもう一度目を閉じた。










 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ばかっぷるのようなシズイザが好きです。
お互いがお互いのことだいすき!みたいな。



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