小説 | ナノ




臨也の唾液でべっとりと濡れた指を、臨也の胸の頂点に這わす。どろりとした唾液ですべる突起を強く摘むと、臨也から甘い声が上がった。

「や、シズちゃんっ、」

「何が嫌なんだよ。好きだろ?ここ弄られるの。」

優しく撫でて、強く摘む。その繰り返しに臨也のそこは赤みをまし、つんと尖っていく。

「ほら、こんなにしてんじゃねえか。あ?」

「あ…っ、シズちゃんの、いじ、わるっ…!」

赤い瞳に涙を溜めた臨也が首を捻って静雄を睨むが、それはまったくの逆効果だったようだ。

「っ、てめえ、臨也、えろすぎんだろ…!」

「はぁ?なに、言って…っ、ん、やあっ!」

後ろから抱きしめるような体制で、臨也のズボンの前をあけ、熱をもった雄を取り出す。どうやら二週間ぶりで性が溜まっていたのは臨也も同じだったようで、そこはすでに勃ちあがっていた。

「あ、シズちゃ、んっ…っ、」

優しく包み込むようにしただけで、そこは先走りをたらたらと垂らした。裏筋を爪でひっかくようにしてやると、びくびくと反応する。臨也はどうにか達しないように我慢しているようだが、それも時間の問題だった。先端に爪をたて、カリを摘んでやる。先走りが溢れだし、静雄の指を伝った。

「ん、あ、あ、シズちゃ、んぅ…、や、いっちゃ、うっ…!」

「だめだ、もうちょっと待てよ。」

優しく囁くと、臨也の根元を強く掴み射精できないようにせきとめる。臨也はいやいやと首をふっているが、静雄に余裕はなく、手早く自分のベルトを外し、雄を取り出す。
臨也の先走りで濡れた指を後孔に這わし、挿入する。

「ひぃんっ、あ、や、らぁっ、」

ぐちぐちとかき回し、中を広げるように指でピースサインをつくる。暖かい肉壁は久方振りの静雄の指を喜ぶように締めつけた。
臨也を抱き上げ体を反転させ、臨也の背中を壁に預けるような格好で向きあう。そのままゆっくりと自身を挿入すると、臨也が少しだけ痛みに身じろぎをした。普段より慣らしが少ないせいか、受け入れる速度も遅い。

「ったぁ…、シズちゃん、あ、んっ、ほんと、今日、おかしっ…、い、よ」

「しょうがねえ、だろっ…、二週間も、お預けくらったんだからよっ…!」

「に、しゅうかん、て、ひぁっ…、セックス覚えたての、ん、ふあっ、どーてー、か、よっ…、」

「んだと、こら臨也っ…!てめえ、このまままた無射精で、いかされてえ、のかっ!」

静雄が律動を早めると、臨也は涙をほろほろ零しながら、今度は快楽に濡れた表情で喘ぎだした。

「それに、溜まってたのは、てめえも一緒だろ、がっ…、」

前立腺をつよく突き上げてやると、臨也はさらに声を高め、きゅうと中が締まる。

「あっ、あっ、シズちゃ、あっ、なんか、く、るっ…!やあっ、あ、おかしく、な、るっ…!」

快楽に弱く、普段のように憎まれ口を叩けなくなった臨也はどこまでも素直でいじらしい。静雄の胸に額をすりよせ、ぱたぱたと涙を零す。

「い、いぜ、臨也、おかしく、なっちまえ」

「あ、あぁっ、ん、ふぁっ、あ、いっちゃ、う、ん、ふあぁっ」

身震いをすると、静雄の指から解放された臨也のものが熱を放った。静雄の腹筋と自身の腹を白く染め、ふうふうと肩で息をしている。臨也はちらりと視線を静雄に移し、腕を静雄の腕に絡めると、腰を浮かすような動作をした。

「んぅっ…」

「っ!?」

小さく息をのみながら臨也が中をできる限り強く締める。臨也の中でまだ達しておらず、油断しきっていた静雄は急な刺激に耐えられず、呆気なくイった。

「な、臨也お前、」

驚愕した顔で静雄は臨也を見下ろすと、臨也はしてやったという顔でにやりと笑った。

「二週間寂しかったのはシズちゃんだけじゃないんだからさ。…ね、シズちゃん、


もっかい、シよ?」







アンケートで「童貞みたいに臨也にがっつく静雄」とありましたが、ど、童貞みたいにがっつくって…どうゆうかんじ…?と試行錯誤した結果がこれでした。
結局はただのえろになってしまった…!
壁にもたれるみたいな体位はただの私の趣味です。


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