小説 | ナノ





「待ってシズちゃん、体くらい俺自分で洗え、うっ!?ちょっと、何すんだっ」

抗議した俺に、シズちゃんが突然シャワーを捻って冷水を浴びせてきた。体が冷える。寒い。

「ちょ、っと、つめたい!」

「ああ、わりいな。」

全然悪いと思ってないだろ…。シズちゃんはシャワーの温度を少し調節して、また浴びせてきた。今度はちょうどいいくらいの温かさだ。固まっていた体がゆるゆると柔らかくなる。

視界の片隅で、シズちゃんがシャンプーを手に取って泡立てているのがみえた。適度に泡立ったシャンプーを俺の濡れた髪に馴染ませる。始めは髪を梳くように、その後ゆっくりと指の腹で頭皮を洗い始めた。これは、結構、きもちいい。

「かゆいとこねーか。」

まるで美容師のように聞いてきたシズちゃんが面白くて吹き出すと、なんだよ、と照れたような声で言われた。あれ、なんか今、すっごい恋人っぽいかも。てっきりパンツを脱がされた時は終わったと思ったけど、なんだ、普通にお風呂だ。シズちゃん、うたがってごめんねっ!?う、あっ、ちょ、っと、

「シズちゃん!?な、何してんの」

「洗ってる。」

いやいや。あきらかにいま、セックスの手つきだった。いつの間にかシャンプーを止めたシズちゃんは、ボディーソープで俺の足を洗い始めた。足の指先から足の裏、足首、ふくらはぎ、太もも。足首をもって持ち上げるように洗うものだから、自然と足が開くような格好になってしまう。
ボディーソープでつるつる滑るシズちゃんの手が足を這い回る。顔にみるみる熱が上がってきた。なにこれ、なんか、

「いつもより感じてるな。」

核心を突かれた。シズちゃんのくせに。毒づこうとしたけれど、容赦なくシズちゃんの手が体を撫で始めた。それも、俺がシズちゃんとのセックスで開発されたとこばっかり。

「ひ、ぁっ、シズちゃん、しないって、言ったじゃんっ!」

「してねえだろが。俺は洗ってるだけだ。感じてるのはてめえだろ。」

「っ…、この、鬼畜っ、変態っ!ひゃあっ、あ、や、だぁっ」

シズちゃんの指が乳首の上を通過するように滑っていった。けれど特に触るような事はせず、ただ上を往復しだした。滑る指先がつるつると乳首をこする。泡がたくさんでる。

「てめえ、自分で体洗うときもそんな声だしてんのかよ。」

シズちゃんが片手で乳首を強く捻った。

「んなわけ、ないっ…!ひんっ」

しつこく乳首を弄られ、だんだんと鬱血してきた。シャワーの熱気が暑い。

「ゃだ、あっ、いた、いっ!」

「痛い方がきもちいいんだろ?」

んなわけないじゃん、馬鹿野郎!

「ひんっ!?や、噛む、なあ!」

いやいやと髪をふると、水飛沫があがった。シズちゃんが頬をつかんで無理に口を塞ぐ。シャワーがシズちゃんの髪を滴って俺の顔に落ちた。風呂の電灯に反射してきらきらする。

「…12時7分。」

唇を離した途端、シズちゃんが腕時計を見ながら言った。何時間なんて見てるの、そんなの気にしないでよ。

「もう今日は終わったよな、臨也君?」

またもや、シズちゃんは凶悪そうに笑った。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄次こそ本番!
これはR15でいいですよね、



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