小説 | ナノ


高校生静雄×小学生臨也
静雄が変態島







シズちゃんは、俺のお家のお隣に住んでるお兄さん。見た目はちょっぴり怖いけど(母さんはシズちゃんを不良だって言って、嫌ってる)本当はすごくやさしくて、かっこいいんだ。俺にいろんなことを教えてくれる。そして、今日も。

「大人になれる、飲み物?」

目の前で顔を赤くして、少し息を荒げたシズちゃんに、上目遣いでたずねると、シズちゃんはごくんと唾を飲んで、そうだ、と頷いた。
シズちゃんの手には俺専用の黄色いマグが握られている。マグを受け取ると、中には白くて濁った液体が入ってた。傾けてみたら、ちょっとどろっとしてた。変なにおいも、する。

「これが…?」

シズちゃんをみると、シズちゃんはすごくにっこり笑って、また、そうだ、と頷いた。

「臨也、早く大人になりたいんだろ?」

シズちゃんが俺の頭をなでながら言った。
うん。俺、早く大人になりたいんだ。そんで、はやく家をでて、シズちゃんとずうっと一緒にいたい。母さんも父さんもだいすきだけど、シズちゃんだって大好きなんだ。だから、母さんがシズちゃんを嫌がると、俺は悲しくなってしまう。母さんがシズちゃんを嫌がるのは、シズちゃんはもう大人で、(お風呂に一緒に入ったときみたけど、おれのおちんちんとシズちゃんのおちんちんは全然違って、ちょっとシズちゃんのほうが大きいけど、シズちゃんのは父さんみたいな形だった。)俺が子供だから。”いっぱんてきに、じょうしきてきに、おかしい”から。だから、俺は早く大人になりたい。

「じゃあ、それ、飲んだらいい。大人になれるぞ。」
「ほんとう…?」
「俺がうそついたこと、あるか?」

シズちゃんがうそつくことはしってたけど、でもシズちゃんは、俺がこの白い液体の入ったコップをもってるだけでもうれしいみたいで、笑ってた。きっと飲んだら、もっとうれしがるんじゃないかなあ。
にっこり笑って、シズちゃんはほっぺを赤くしながら、のんでみろ、とせかす。
マグを口元に寄せると、シズちゃんの茶色い目がきらきらと俺を見つめた。すん、とにおいをかいでみる。なんだか、父さんが、お酒のおつまみに食べてる、スルメみたいなにおいがした。ちらっとシズちゃんをみてみると、すこし体をもぞもぞさせてる。お顔も真っ赤だ。シズちゃん、お熱があるんじゃないかなあ。
コップを少し傾けて、猫みたいにちょっとだけしろい液体をなめてみた。まずい。にがい、変な味。

「い、臨也、おいしいか…?」

「んー、む、んく、ん…」

シズちゃんがうれしそうに、体をもじもじさせて、ちょっぴり近寄ってきた。俺はそんなシズちゃんをじっとみんがら、がんばって白い液を飲み干した。のどにどろっと絡み付いて、なんだかきもちがわるくて、最後は唾といっしょにごっくん、と飲み干した。
じいっとみつめてくるシズちゃんはなんだか心配そうで、だから安心させてあげるために、にっこり笑った。

「おいしかったあ」
「ほんとか…?臨也は大人でえっちだなあ」

シズちゃんは今まで以上にうれしそうに、にこーって笑って、俺をぎゅうう、って抱きしめた。シズちゃんの体はあつくて、おなかの辺になにか固いものがあたってたけど、俺は嬉しくて、シズちゃんの頭をなでなでしてあげた。
シズちゃんは少しだけ俺を離すとちゅーをしてくれた。シズちゃんとのちゅー、すき。やわらかくて熱いから。目をつぶっていると、唇にぬるっとしたものがあたった。なにかな、と思ったら、静ちゃんのべろだった。びっくりしちゃったけど、目をつぶってるシズちゃんは嬉しそうだったから、俺はされるがまま。
シズちゃんのべろは上手に俺の唇の間にはいりこんできて、お口の中をぺろぺろなめた。つばがお口からでちゃって、ちょっと恥ずかしい。苦しくなって、シズちゃんの頭をぽんぽんすると、シズちゃんはあわてて離れて、ちょっぴり硬いブレザーの袖で俺のお口をふいてくれた。

「シズちゃん、今日のちゅー、違ったね」
「いやだったか…?」
「ううん、なんだかね、ちょっと苦しかったけど、きもちよかったー!もしかして、大人だからかなあ?」

そうやって聞いたらシズちゃんは、そうだな、大人だな、って今度はおでこにちゅーしてくれた。嬉しくて、俺はシズちゃんにぎゅうって抱きついて、にっこり笑った。

「シズちゃん、俺もっとおとなになりたい!シズちゃん、俺を、大人にして?」

シズちゃんののどが、ごくん、ってなったのを、俺はみた。目も今までとは違ってて、ぎらぎら、獣みたいな目。
ああ、やっとかあ、って嬉しくなった。






とっぱつひなまつりでした〜。小学生臨也くんは確信犯。高校生静雄が、コップに精液うをいれてるシーン、なんか、まぬけ…変態島ごめんなさい。


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