君に届け!

初めて彼女に会ったのはまだ桜が舞う季節のことだった。

「はよーっす!」
「お、八神、今日は遅刻ギリギリじゃん!」
「そうなんだよー。目覚まし止めちまったみたいでさー」

いつも通り、仲のいい奴らと話しながら、俺が探すのは君の姿。

…いた。
いつも君は人のためになにかしてるよな。
そんな姿を見る度、思うんだ。

…笑って、くれないかな。
俺のために。
なーんて。

初めて会ったあの日、高校前の桜の前。
あの時に見た君の笑顔が俺の心に焼き付いて離れないんだ。



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