暴走するジェミニ、後日のお話 [ 1 ]
――――――――――――――――何か大事なことを忘れている気がする。
「…なぁー、ハッピー。」
「ん?なに?エロバカナツ。」
「なっ……!ま、まだ納得してくれてねーのかよ!?だからあれはっ!」
「…わかってるよ、ジェミニの悪戯に嵌められたんでしょ?」
「そうなんだよ!てか、わかってんなら普通にしてくれよハッピー……。」
「オイラさすがにルーシィがかわいそうだと思うんだ。ナツはどっちかというとおいしい思いしてるけどさ。」
「どこがだよ。あれからルーシィ、オレのこと避けまくってんじゃねぇか…。誤解は解けたはずなのになんなんだ?オレの方がかわいそうだろ。」
「……はぁーーーーー。ルーシィかわいそう…。」
「な、なんなんだよ!?ハッピーはオレの味方じゃねぇのか?」
「味方だよ!だからオイラもがんばったんじゃないか!でもナツももっとがんばるべきだよ!」
「…な、なにを、がんばるんだ?」
「ルーシィは今ナツのことをめちゃくちゃ意識してると思うんだ。今攻めるべきだよ!」
「……なにを攻めるんだ?」
「はぁーーーーー。オイラ、がっかりだよ…。」
「な…!てゆうかそれより大事なこと忘れてる気がするんだよな…なんか知らねぇか、ハッピー?」
「これ以上に大事なことってなんなのさ!!ナツのエロバカー!!」
「だ、だから違うっつってんだろ!?なんか知らねぇけど大事なことなんだよ!あーーー思い出せねぇ!」
「そうやってる間にロキにルーシィ盗られちゃうよ!?しっかりしてよー!」
「ん?ロキ?…………あ。」
「この前はロキがルーシィにチューしそうだったんだよ?オイラが止めたんだよ!?……って、どこ行くのナツーー!」
気付くと隣りにいたはずの相棒がギルドから跳び出して既に遥か遠くを走っているのが見えた。
青い猫は焦って追いかけようと、翼を広げる。
「な…………置いてかないでよ!どこ行くのーーー!?」
ハッピーのおかげで思い出した。ルーシィともう一回。
ジェミニの時のように頼めば、ルーシィともう一回できるかもしれない。
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