can't hold us1



「「結婚!?」」

双子の弟達の驚く声が揃う。

「そうよ。私も適齢期だし、今の彼氏ならいいかなぁって…」

「プロポーズされたの?」

「正式にはまだだけど、話が出始めてるの」

おあいての質問にも少しのろけ気味に答える。
今日は互いの休みがあったため、弟二人が私のマンションに遊びに来ていた。
リビングでテーブルを囲み、お酒を飲みながら近況を報告する。
双子の弟のおあいてとおあいて2はモデルをしており忙しく、久しぶりに顔を合わせた。
両親が数年前に事故で他界しており、私の唯一の家族はこの二人。
綺麗で賢くて自慢の弟達。
だから、この話はそんな彼等に一番に伝えたかった。

「それでね、彼が今度、おあいてとおあいて2に会ってみたいって言ってるの。だから…」

そう言った瞬間、二人の動きが止まった。
さっきまでの賑やかさが嘘の様に部屋が静まり返る。


「…姉さん、それ本気で言ってるの?」

いつもの笑顔が消えたおあいてが静かに口を開く。穏やかそうに見せかけて、冷たく拒絶する声色。

「…ふざけんな」

一方で、眉を顰めてチッと舌打ちをし、あからさまに不機嫌になるおあいて2。

「どうしたの?二人とも…」

二人が纏う雰囲気の変貌具合に戸惑うばかり。どうしていきなりこんな風になってしまったのかわからない。
いつも私を慕ってくれていた弟達なら祝福してくれると思っていたのに…

「ねぇ、おあいて2どう思う?」

「どうって…俺等が甘かったってだけだろ?」

「だよね。いままで姉さんを自由にさせすぎだったよな」

二人が私から視線を外す事なく、言葉だけを交わす。それは会話というよりも、私へ言葉を投げつけている様。
まるで磔にされているみたいな気分にさせられた。

「…あんた達の言ってる事の意味がわからない」

「いっとくけど、俺らが特定の女作らねえのお前のせいだぞ?」

「えっ?」

突然のおあいて2の発言に頭の中はクエスチョンマークで一杯になる。

「おあいて2、そんな言い方じゃ駄目だって」

戸惑っている私を見て、おあいてがクスクスと笑う。

「姉さんよく聞いて?
   俺達はずっとなまえ姉さんの事が好きだったんだ。小さい頃から…」

トレードマークである天使の笑顔での愛の告白は普通の女性ならばOKをしない訳がないだろう。
けれども…

「そんな…だって私達は…」

「"姉弟"だろ?でも、血は繋がってねぇ」

にやりとしたり顔で歯をみせるおあいて2。


そう、実際は血の繋がりはないのだ。
父の再婚で出来た弟だったから。
私が中学になった時に出会った彼等はまだ小学生で、かわいい顔をした弟が一気に二人も出来て楽しかったのを今でも鮮明に覚えている。

「おい!なまえ!それよこせよ!」

「なまえおねえちゃん、おかしあげる!」

生意気なおあいて2と穏やかなおあいて。
正反対な二人がいつも私にこぞって話しかけてくるのが面白かった。
ずっと、私の後ろをついて歩いてきた弟達。
新しいお母さんも私を本当の娘の様に可愛がってくれて、家族の思い出も楽しいものしかなかった。
もちろん思い出の中心にはいつもこの二人がいて…
そんなかわいかった彼等は成長しても変わる事なく大切な弟だったのに…


「急にそんな事言われても…」

「まったく急じゃないよ。姉さんが気付かなかっただけでしょ?」

にこにこと笑みを浮かべながら、おあいてがテーブルを回って近づいてくる。

「だって、あんたたちはいつも綺麗な女の子ばかり連れてたじゃない!私なんかとは比べ物にならない様な!」

いつもと同じ笑顔なはずなのに、その後ろに何だか言い知れない恐怖を感じて牽制するため声を荒げる。

「あれはパフォーマンスだよ。ああやって綺麗な子を連れてれば、姉さんが嫉妬してくれるかなぁって思ってさ」

それも虚しくおあいての顔が正面に迫り、頬に手をかけられる。
愛しいものを撫でる様な優しい指先と、私を見つめる表情は知らない男のそれだった。

「でも、鈍いお前はいつもそいつらの事褒めて終わりだったよな。俺達の事、これっぽっちも男として見てなかったし」

加えて、いつの間にかおあいて2も私に迫っていた。

「俺達の事を放って、他の男のモノになるなんて許さねぇ」

ガチャンと床に置かれていたお酒の空缶が倒れる音がすると同時に視界が反転する。
目の前に広がったのは天井と弟達の顔のみだった。


「お願いだから、姉さん大人しくして?」

「やだ!離してよ!」

おあいてが後ろから私を押さえつけてくる。
フローリングに骨がぶつかり痛みが走るけど、必死で抵抗する。
けれども、男の力に敵う訳もなくて、おあいて2が馬乗りになって私の衣服を剥いでいく。
肌が晒されて大きく股を開かされると、弟の視線が花びらを捉えているのを察知した。

「おあいて2!?ダメ!」

「ここに俺達以外の男くわえこんでアヘッてたんだろ?」

焦って暴れようとする私をお構いなしにおあいて2が忌々しそうに舌を伸ばす。

「ほら、ちょっと舐めただけでヤラシイ汁垂らしてヒクヒクしやがる」

「おあいて2駄目だよ、そんなに姉さんいじめちゃ。泣いてるよ?」

おあいては一見優しい事を言っている様に見えるが、胸の先端を無遠慮に摘まんでくる。
その間、おあいて2の長い舌も容赦なく奥まで舐め回す。

「もっ…やぁ…おあいて…」

ぎゅっと弟の腕にしがみついて止めて欲しいと懇願する。

「なまえ姉さんどうしたの?もっとしてほしいの?」

嬉しそうにいつもの人当たりのよい笑顔を浮かべながら、指の力を強くする。
そうだ、おあいても性格に難があるんだった。
双子の兄に胸を弄ばれながら、その弟の舌が粘膜を這い回ると、その強い刺激に腰が揺れて、中が痺れてくる。

「あうっ…!」

とうとう達してしまった。
大きく股を広げただらしない格好のまま、花びらに埋まった弟の舌を締め付ける。

「エロイ身体だな、お前のでビチョビチョだ」

舌を抜いたおあいて2が、卑猥にテラテラと光るそれを見せつけてくる。
自分の醜態を晒してしまった事を羞恥心でいたたまれなくなり、涙は止まらない。

「なまえ姉さん…」

おあいての甘い囁きに顔を向けると、慰めるようにキスをしてきた。舌が深いそれに、理性まで絡めとられそうになる。

「おあいて2にいかされて、俺のキスでこんなにトロトロになって…かわいい」

潤んだ視界に映るのは、満足げに目を細める双子の兄。

「そろそろだな。おあいて、俺から先にもらうぞ」

末の弟が自分の服を脱いで、私の中心に自身の先端をあてがう。ピクピクと脈を打っているそれはとても凶暴だった。

「や…だめ…それだけは…」

「大丈夫だって。俺もおあいても上手いから満足させてやるからよ」

私の訴えは無視されて、虚しく床に落ちるばかり。

「おあいて2、早く済ませてよ」

”ったく、普通は兄からだろ…”とぼやいたおあいての言葉が耳に入ってきたかと思うと、おあいて2が中に侵入してきた。


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