sparkling peach1



ピンポーン―――

ピンポーン、ピンポーン
ピンポーン―――――――

「何で出ないんだよ!?」

とあるマンションの一室の前で立ち尽くす
今をときめくスーパーアイドルの俺、おあいて。
活動が忙しくて、彼女のなまえ不足の俺は
真夜中にアイツのマンションへやって来た。
切羽詰まってて、連絡もせずに収録終わりにそのまま飛んできたら
鍵が開いてなかったってわけ。
そしてインターフォンを連打しても反応がない。

とりあえず、もらってた合鍵で部屋へ入る。

白い壁に桜色のカーテン。
お姫さまみたいなキラキラした小物たちが
並ぶ、相変わらずの可愛らしい部屋。
電気もつけっぱなしで、なまえはソファーで寝ていた。

いつもの幸せそうな優しくて綿菓子みたい寝顔に安心する。

手を伸ばしたけど、頬に触れる寸前で止めた。

もう少し寝顔を眺めていたい。

なんて膝をフローリングにつけて、優しく見守っていると

「ん…おあいて…」

微かに唇からこぼれた寝言は、はっきりと俺の名前を呼んでいた。

「えっ!?」

びっくりした。
俺を呼んだなまえの表情はまるでいつもシテる真っ最中みたいだったから。

「おい!なまえ起きろよ!」

思わず彼女の身体を揺さぶる。
パステルピンクのかわいいパジャマから覗く白い肌が俺を誘う。

「…ん?なに?…っておあいて!?」

うっすらと目を開けた君が俺を捉えた途端に、飛び起きた。

「いつ来たの?」

「さっきだよ」

久しぶりに直に会って話すから、すこし緊張してるなまえ。

「はぁ〜、よかったぁ!
   も〜俺、全然会えなくて辛かったんだ!」

「私も。でも、おあいては忙しいから
   連絡するの我慢してた。
   テレビで頑張ってるのをずっと観てたよ!
   だから大丈夫だったの!」

連絡出来なかった俺を怒ることなく、むしろ労ってくれる優しさが疲れてる心に沁みる。

「なまえ〜!」

「も〜!おあいてってば苦しいよぉ〜」

嬉しくて、思わずギュッと抱き締めた。
甘い雰囲気に包まれた俺達は互いの顔を見合せて笑い合う。
あぁ、幸せってこーゆー事なんだなぁ。
久しぶりに満たされた気分になった。

「そういえば、 何か夢でもみてた? 」

そして、思い出した風を装って本題を切り出す。

「えっ!?なんで?」

俺の問いかけにあたふたし始めるなまえは、目も泳いでいた。
その反応が可愛くて、少し意地悪したくなった俺はまじまじと顔を覗き込む。

「いや、さっきの寝顔がすっごいエロい顔してたから。
    Hの時の表情だったんだよ。
 俺とヤッてる夢でもみてたの?」

ニヤッと笑いかけると、ゆでダコみたいに真っ赤になったウブな彼女。
そんな顔されたらもう我慢出来る訳ない。

「おあいて…私…」

「エロい事しよーよ。
   俺、そのつもりで来たんだけど 」

そう告げて、君をソファへ押し倒した。
パジャマのボタンは全て外して、久しぶりになまえの素肌に触れる。

「あ…おあいて…」

首筋に軽くキスを落とすと、可愛らしく声を漏らす君。

「ねぇ、なまえ。
   夢の中で俺はどうしてた?」

「えっ…?」

「教えてよ。その通りにするから。」

つぅっと指先で鎖骨をなぞると、ピクンと小さく反応する君。

「キスしながら…胸に…」

恥ずかしさを押し殺して小さな声で言葉をこぼすなまえ。
言われた通りに唇を重ねながら、胸をやわやわと揉む。
久しぶりに触れるけれど、やっぱり俺の手によく馴染んでる。

「次は?」

「いつもみたいにおあいてが…胸…胸の先を…」

もじもじして言い淀む君。

「舐めたり吸ったりしてたの?」

助け舟を出すと、こくんと頷いた。
優しくなまえの身体を起こして、座っている俺に向き合う形で跨らせる。
パジャマは脱げて、床へ滑り落ちた。
ちょうど俺の顔の正面にきた薄い桃色の胸の先にそっと舌を伸ばす。

「ん…はぁ…あっ…」

いつもみたいに円を描くように舐める。
で、その合い間に突起に強く吸いつく。
そう、なまえはこれが大好きなんだ。
ほら、腰が揺れてる。
久しぶりだから、君を喜ばせたくて
夢中になって普段よりも丁寧に舌を這わせた。

「気持ちいい?」

「…うん…」

首に両腕を回して、自分の額を俺の額に重ねるなまえ。
潤んだ瞳はすこしぼんやりとしていて、
紅潮した頬に半開きの唇。
久々の快感にすでに酔いしれてるみたいだった。

「次は?」

そんな君にワザと尋ねる。
もう分かり切ってるのに。

「もぉやめてよぉ…恥ずかしい…」

イヤイヤと顔を横に振るなまえ。
あぁ、もうマジでかわいいなぁ。
そんな風にされたらもっとイジメたくなっちゃうじゃん。

「俺はお前の言葉で聞きたいの!」

「目が覚めちゃったから、わかんない…」

下から見上げる俺に、君は恥ずかしそうに顔を反らす。
早く繋がりたくてたまらない俺は、自身にゴムを装着する。 

「いいよ。
 夢なんかよりももっと気持ちよくしてやるから」

そして、そのまま唇を塞いだ。

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