smile1




「離れてくださいよ!重いんですよ!」

「嫌!遊んでよおあいて2!」

リビングでゲームをしようとする、おあいて2の背中に抱き着いたまま駄々をこねて大騒ぎ。

今日は彼氏のおあいての家に来たけど、彼はまだ仕事から帰ってきてなかった。
おじさんもおばさんも旅行中でいないから、その弟のおあいて2と2人だけで夕飯を食べた後、あまりに暇すぎてこんな風に絡んでいた。


「何やってんの?2人とも」

そんな中、一番逢いたかった人の声が響く。

「おあいて…!」

だけど、振り返ると仕事帰りのスーツのままの彼は無表情で冷たく私達を睨み付けていた。

「痛っ!?」

すると、突然おあいてが強い力で私を引っ張る。

「あ〜あ、なまえさん御愁傷様」

なんておあいて2の呆れた声が背中越しに聞こえた。



「きゃあ!?」

部屋へ連れ込まれて、ベッドに突き飛ばされる。
ガチャンと鍵を下ろす音が響いた。

「弟と随分仲良いんだね」

立ちはだかる彼は笑顔なのに、その背後からは抑えてる怒りが見え隠れしている。
思わずシーツを握る手に力が入る。

「僕、傷付いたんだよ。
 仕事から帰ってきたら
大好きな彼女が他の男と
イチャイチャしてて。」

悲しそうに眉を下げるおあいて。

「ごめんなさい…
おあいて2は私にとっても弟みたいなものだから…」

「だからって、加減ってものはあるんじゃない?」

私の謝罪に溜め息をついたおあいて。
いつもはおあいて2とあんな風に騒いでても怒らないのに…

「なまえは僕の大切な彼女なんだから頼むよ」

優しく頬を撫でるおあいてはいつもの通り穏やかで、さっきまでの威圧感が嘘のように無くなった。

「本当にごめん…」

「いいよ。許してあげる。
 その代わり、僕の言うこと聞いてくれる?」

「うん!何でも!」

ふんわりと可愛く微笑むおあいてに安心した私は、安易に返事をしてしまった。
その後に続く言葉を知らないで。


「じゃあ、なまえ一人でシてよ」

「えっ…?」

突然の恋人の衝撃発言に凍りつく。
その口調は一見優しい様に思えるけど、有無を言わさない絶対的なもの。

「いつもHの時に僕がしてる事を自分でシてみせて」

彼は嬉しそうに目を三日月みたいに細めていた。
それは猫の様につかみどころがない、妖しくて濃密な艶かしさが芳しい微笑みだった。


衣擦れの音と共に、床に衣服が残骸の様に投げ捨てられていく。

「やぁ…」

申し訳程度に腰を覆うスカートだけを除いて、 身体を覆う皮膚はすべて外気に晒されていた。
おあいてに見える様に両膝を立てて開かれた秘密の場所には、自分の指を無理矢理差し込まれていた。

「おあいて…止めてよぉ…」

操られた指が、私の中を抉る。
抵抗しようとしても、強く握るこの人の手がそれを許さない。
恥ずかしくて涙が溢れてくる。

「泣いたら許してもらえるとでも思ってるの?大間違い」

ニコニコしながら、厳しい言葉を放つおあいて。
それでも水滴が頬を伝う。

「ほら、僕の名前呼びながらちゃんとシて」

そう言うと、私が指を入れてるのに隙間に自分の指を無理矢理捩じ込んできた。

「やぁっ…!」

「名前呼んで。早く」

無機質な声で冷たく言葉を放つと、指でグリグリと奥を抉じ開ける。
思わず膣内が反応してしまい、びくんと腰が浮いた。

「もっと指動かして」

「あ…うぁ…」

だんだんと思考能力も羞恥心も薄れてきて、言われるがままに指を動かす。

しばらく中を弄んだ後、命令をした当の本人は指を抜いてしまい、寂しくなった花びらを慰める様に自分の指を増やした。

「なまえ、僕の名前は?」

「…おあいて…あぁっ…おあいて」

自分の指でイイトコを擦りながら、大好きな人の名を譫言の様に叫び続ける。
くちゅくちゅと水の音が大きくなり、卑猥な蜜が滴り落ちる。

「もっと激しく」

浴びせられる挑発的な言葉。
ベッドから降りた彼は、椅子に座り正面から私の姿を嬉しそうに眺めてる。
その揶揄するような、私の自慰を蔑む様な視線に更に子宮が反応してしまう。
おあいては私が身体を震わせる姿をその瞳に映しながら、ジャケットを脱いでネクタイに手をかけた。


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