恋を止めないで2




ベッドの横にはブラウスにスカート…先輩の手で脱がされた衣類が散らばっている。
仰向けに横になっている私の上には彼の影。

「ほんと久しぶりだな…
こんな風にお前に触るの」

「おあいて先輩、見すぎだよ…恥ずかしい」

下着だけになった私を、嬉しそうに眺める大切な人。 まじまじと自分の身体を見られると恥ずかしさは隠せない。

「少し痩せたんじゃないか?大丈夫か?」

胸から腰を撫でるように触りながら、心配そうな声。
確かに先輩に会えない辛さで、食が細くなってしまった時もあったけど…

「ん…大丈夫」

そう言って、大好きな人に抱きついた。



「あぁ…ん…」

私の吐息とベッドの軋む音が響く。
久しぶりに自分の中を開かれる感覚に身体は痺れている。

「なまえ…」

低くて響きのある大好きなその声に身体が反応してしまう。重ねる肌は熱くて、潤いが肌を粘膜を通って細胞を満たしていく。

ずっと待ってた。
会えない間、ずっと欲しかったぬくもり。

「出張の間、お前との連絡が唯一の楽しみだった」

「あぁっ…はぁ…」

中を刺激しながら、不意に話を始める先輩。
だけど、甘い快感に全身で酔いしれてる私には言葉を理解する力が残っていない。

「電話でお前の声聞くと傍にいる感じがしてたけど…」

繋がったまま、身体を起こして今度は私を上に跨がらせる。

「でも、こうやってなまえの事抱いてると
どれだけ満たされてなかったか思い知った」

そう言って、奥に自分を擦り付けるおあいて先輩に、身体が反応して、勝手に腰が動いてしまう。

「はぁん…!!」

「やっぱ寂しかったんだよな」

感慨深そうに腰を振る私を見つめる眼差し。
思わず背筋に快感が走って、きゅっと膣壁が肉棒を締め付けてしまう。

「はぁ…おあいて…せん…ぱい」

上に跨る私を抱き寄せて、額、頬、唇、首筋に口づけを落としていた。
まるで存在を確かめるように優しく優しく。
我に返った私は、その降り注ぐ愛情に応える様に背中に腕を回す。

「さっきはごめんね…
ひさしぶりに会った先輩がカッコよくて…
 はずかしくって…うまく話せなかったの…」

おあいて先輩の肩に顔を預けて言葉を続ける。

「でも、本当はずっとこうしたかったんだよ?」

見上げると、優しい笑顔が私を包む。

「先輩…大好き…」

大好きな恋人の顔を見つめながら、
一番伝えたかった気持ちをやっと口にできた。

「…悪い。もう我慢できない」

腰を掴まれたと思うと、子宮に衝撃が走った。
下から最奥をガツガツと突き上げられる。
強すぎる刺激に耐えられなくて、私を支える厚い胸板に身体を預ける他なかった。

「あぁっ…おあいて先輩…」

伝わる振動に合わせて、身体を揺らす。
先輩の首に腕をかけて、コツンと軽く額を合わせた。
快感で流れる生理的な涙を拭う感触。
段々と腰の中が痺れてきた。

「なまえ…そろそろだろ?」

嬉しそうに彼氏が顔を近づけて唇を塞ぐ。

「んっ!?んんっ…!!」

そのまま、奥深くを刺激されると快感が身体中を駆け巡って、久しぶりに絶頂を迎えた。
身体の力は抜けてしまったけれど、 私の中心は先輩を強く求め続けていた。


「なまえ…」

隣には大好きなおあいて先輩の顔があって
腕枕をして抱き締めてくれている。

「先輩…お願いだからもう遠くに行かないで」

すがるようにその胸に顔を寄せる。
夢にみてたこんな瞬間があまりに幸せ過ぎて、不安が大きくなってしまったから。

「わかってる。二度と何処にも行かないから。お前の隣にずっといるから…な?」

そう告げて、背中に腕を回してくれる大切な人。
大好きな彼の声は私の不安を拭いさってくれる。

力強くて優しくて…

久しぶりにおあいて先輩の腕に抱かれて眠る夜は
甘くて温かくて守られていた。



2015.2.3
天野屋 遥か



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