can't hold us2



「やっ…ダメ…っ!」

膣壁を肉棒で擦り上げられると力が抜けて、理性が薄れていきそうになるけれど必死で堪えていた。

「何言ってんだよ。もう止めるわけねぇ」

おあいて2の見事な黒い髪の毛が汗でその白い肌に張り付いている。
少し紅潮した頬が女の私よりも妙に艶めかしくて、それなのに執拗に私に腰を打ちつけてくる感覚が雄を感じさせた。

「こんな事やだ…おあいてとおあいて2は私の大事な弟なんだよ…」

「違ぇよ」

すると、おあいて2がぴたりと腰の動きを止めて、私を鋭く睨み付けた。
漆黒の瞳が私を射抜く。
それは切ない様な詰る様な、複雑に感情が入り混じった視線だった。

「弟なんかじゃないよ。俺達はなまえの男なんだ…」

続けておあいても苦しそうに呟く。

「これから存分に身体で解らせてやるよ」

おあいて2はそう言うと、腰の律動を再開させた。

「やっ…!あぁ…!あんっ…!」

「なまえ姉さんもイヤイヤ言ってたくせに、かなり感じてるじゃん」

上から顔を覗きこんでくるおあいてが笑窪を刻む。

「ほら!そろそろだろ?イケよ!」

「もっ…やあぁっ…!」

激しい抽挿に我慢できずに達してしまう。
甘えたような大きな鳴き声を発してしまい、腰の中が開いておあいて2を迎える。
だらしなく身体を開いて無抵抗のまま、放たれる白濁を受け入れさせられた。

「なぁ、なまえ認める気になっただろ?弟がこんな風に精液ぶちまけるか?」

「はぁ…はぁ…」

反論したいのに、何も言葉が出てこない。
それどころか、ただ、呼吸を整えるばかりで。
おあいて2が自身を抜くと、内側から外側へ液体が滴る感覚。
それによって、弟の女にされてしまった事を自覚させられた。


「さ、姉さん次は俺だよ?おあいて2に負けない位気持ちよくしてあげるから」

ところが、そんな事を考えていると、いつの間にか服を脱いでいたおあいてがいきなりのしかかってくる。
おあいて2に中に出されてしまった事にショックを受ける暇もなく、もう一人の弟の侵入を許してしまったのだった。


「もっ…やぁっ…!…お願い…!」

それから何度も双子に代わる代わる抱かれて、今は再びおあいてに貫かれていた。向かい合うように跨がされて、下から突き上げられる。
お互い一糸纏わぬ姿になり、汗と白濁で私はべとべとになっていた。

「何言ってるの?なまえ姉さん。まだまだだよ。中を俺達専用にしなきゃいけないんだから」

そう言って、何度も出されてぐちゃぐちゃになっている膣内を更に擦ってくる。

「そうだぜ?俺達の味をしっかり覚えこまさてお前のナカを全部俺達に塗り替えてやるんだ。お前の男は俺とおあいてだけだからな」

上機嫌なおあいて2が兄の肩に腕をのせて楽しそうに私を見上げてくる。

「あぁ…!それやだぁ…!」

おあいてが下から膣肉を抉りながら胸の先端に吸い付いてきたのだ。
私の嬌声に気を良くしてさらに刺激を強められると、粘膜がヒクヒクと震えてしまう。

「なまえ姉さん…また出してあげるから…」

「もっ…無理…これ以上出しちゃ…」

それでも、この弟は腰をしっかりと抱え込んで最も奥を小突き始めた。子宮の口にぴったりと彼の先端が当たっている。

「っ…なまえ…」

そう吐息と共に熱い液体が胎内にゴポリと注がれる。奥の奥に溜まっていくそれに栓をする様におあいてはグリグリと子宮口を押し潰した。
それにより、再び達して更に求める様に締め付けてしまう。

「あぁっ!!」

「…エッロ…おあいてに出されながらまたイッてんぞ。コイツ」

全てを見ていたおあいて2が口許を歪めて嗤う。

「やっと俺達のものになった…」

その胸に崩れ落ちた私を抱き締める腕は逞しくて温かくて哀しかった。

「なまえ姉さん、俺達の気持ちわかったてでしょ?」

「結婚なんて絶対に許さねぇからな」

二人が並べるそれは愛の言葉というよりも、重くて絡みつくまるで呪詛の様。
そして、それを最後に私はそのまま意識を手放してしまった。



「あ、姉さん起きた?」

「おあいて…?おあいて2…?」

聞こえてきた鳥のさえずりと爽やかな風が頬を撫でるから、うっすらとまぶたを開ける。
双子の弟達の顔が視界に浮かんでいる。
見渡せば、いつも通りパジャマを着て、寝室のベッドでちゃんと横になっていた私。
唯一の違いは、弟達がいることだけ。


「…昨日、私って…」

身体を起こして探るように確認する様に二人に問い掛ける。

「酔っ払って寝ちゃったんだよ?おあいて2とここまで運んできたんだ」

「重かったぞ。なまえもっとダイエットしろよ」

二人が口々にそんな事を言う。
そのやりとりもいつも通りで、やっぱり弟達があんなことをするはずないって確信をしていた。

レースのカーテンから射し込む優しい朝日と、彼等のいつもの笑顔があまりに自然で。
昨日の出来事は悪い夢だったと思った。

「失礼なこと言わないでよ」

いつもの調子で弟の軽口に対抗する。

「ま、でもいいか。これからは毎日俺が運動させてやるから」

「えっ…?」

ところが、直後のおあいて2の発言に衝撃を受けて固まる。

「あれ?姉さん昨日の事忘れちゃった?そんな訳ないよね?」

おあいてが笑窪を深める。
そのまま、ベッドの縁に腰をかけて距離を縮めてきた。

「ちょっと!?」

この既視感に昨日の出来事が鮮明に甦り、思わず仰け反る。

「今日から俺等もここに住むからな」

けれども、おあいて2も反対側に座ってきたから身動きが取れなくなってしまう。

「やっ…なんで…」

「なまえ姉さん、逃げれると思ったの?」

右の耳元でおあいてが優しく囁けば

「許さねぇよ。お前は俺等だけのものなんだからな」

左の耳元ではおあいて2がくつくつと声を忍ばせて嗤う。

美しい悪魔達に囚われて、目の前が真っ暗になった。

「「愛してるよ、なまえ」」

甘美に誘う囁きは、まるで目を醒ますなと言わんばかりで。
左右から抱きしめてくる弟達に再びベッドへと沈められた。


2015.1.10
天野屋 遥か


prev/next

back


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -