キラーチューン2



「んんっ…ん…」

おあいて君が私を抱き寄せて深くキスをする。いきなりの事に驚くけど、拒むことなんて出来なかった。

「ごめん、なまえちゃんもう無理…」

ベッドに押し倒されて、上からそのつぶらな一重の瞳が私を見つめる。

「でも…」

ただの友達なのにこんな関係になってはいけないと自分の理性が警告を送る。

「俺さ、なまえちゃんの事ずっと好きだったんだよ」

ところが、そんな私の気持ちとは裏腹に彼からの突然の告白。

「え…?」

「ゼミで初めて会った時からかわいいなって。
で、実際に仲良くなって…この子の彼氏になりたいなぁって思ってたんだ」

驚く私を尻目に、彼の唇は言葉を紡ぎ続ける。

「だから、今日はマジでびっくりした。
まさかなまえちゃんの家に来れるなんて
思わなかったから。こんな事するつもりな
かったけど…」

馬乗りになった彼が私に顔を近づけてきた。

「でも、私…シャワーも浴びてないし…」

全く予想だにしていなかった状況に、おろおろするばかり。目を反らして、自分でも”何言ってんの!?”って思うようなバカな事を口走ってしまう。
だって、好きな人からこんな風にいきなり告白されるなんて思わなかったから。

「…なまえちゃんは俺の事嫌い?
でも、俺の事、家に呼ぶくらいだから…」

私の頬に手を添えて上へ向かせるおあいて君。至近距離で見つめてくる彼はなんだか余裕がなくて、苦しそうだった。

「…好き」

その瞬間に素直な気持ちが唇から溢れる。

「私もおあいて君が好き…だから家に呼んだんだよ」

目の前の大切な人に勇気を出して想いを伝えた。
すると、柔らかい唇が優しく重なる。

「…じゃあいいよね?シャワーなんていいよ。
どうせこれから汗かくんだし」

そういって彼は私の服に手をかけた。


「はぁっ…あっ…」

胸の先端を吸われて、優しく揉まれる度に喘いでしまう。反応を見ながら、彼は舌で突起を転がしていた。 大好きな彼にこんな風に触られてると思うだけで身体が熱くなってくる。

「胸だけでこんなに濡れてるよ?」

「だって…」

恥ずかしがる私に目を細めながら、ショーツを脱がせて入り口に手を当てるおあいて君。
そのまま、花びらへにゅるりと指を忍ばせて中を確かめる様に手前に折り曲げて粘膜を擦り上げる。内側から与えられる刺激が波紋の様に身体へ広がり、そして痺れていく。

「やぁん…おあいて君…」

涙でぼやけた視界に彼を捉えて、より強い刺激をねだるように甘えてその名前を呼んだ。

「そろそろイイ?」

「ん…」

許可を求める彼を見つめて頷くと、正面から先端が潤った粘膜に触れる。数回、秘裂をなぞるように上下に動かすと亀頭が埋め込まれた。張り出したエラが私の肉襞を押し広げてゆっくりと侵入する。切ない甘い感覚に、思わずシーツを握り締める。

「なまえちゃん…なまえ…」

「はぁっ…あぁっ…」

全てが収まると、おあいて君が私の腰を掴んで深く貫く。
細くみえるその身体はしっかりと筋肉がついていて、私を閉じ込める腕はいつものひょうきんでお調子者の彼じゃなくて、男の人なんだと思い知らされた。
彼の形に広がった膣壁はしっかりと吸着している。
律動を開始した彼自身に巻き付いたまま、蜜壺もその動きにあわせて蠢く。

「すっげ…どんだけ絡みついてくるんだよ…
気持ちよすぎるって…」

「あっ…!?」

悦びまじりに零れる吐息は雄の色気に溢れていて、耳元にかかるそれに背筋がぞくぞく震える。

「何?耳弱いの?」

「ひゃあっ!あうっ!」

クスクスと笑う彼が耳に甘く噛みつくから、大きな声が出てしまう。身体が小刻みに跳ねて、膣内がきゅうっと締まってしまった。

「やっべ〜!ほんとかわいいんだけど」

楽しそうにどんどん腰の動きを速める大好きな人。応えるように、私も腰を浮かせて奥へと誘う。

「あん…!おあいて君…あっあぁっ…!」

激しく打ち付けられる肉棒の勢いに、彼の名前を呼ぶのが精一杯で必死にしがみつく。
何度も擦り上げられると、段々と腰の中が麻痺してくる。

「だめっ…!もぉっ…あぁっ…!」

背中を電流が駆け抜けて、頭の中が真っ白になった。膣内がおあいて君を締め付けている感覚だけが残っている。

「はぁっ…なまえ…」

すると、彼が身体を密着させて深くまで入り込んできた。きつく抱き締められて先端が子宮の口に密着。そしてそのまま、それが胎内で大きく脈打ち、愛しい彼の熱が広がる。

「…っごめん!出ちゃった…」

「はぁ…熱いよぉ…」

申し訳なさそうに謝る彼に、もう理性の残っていない私は白濁が奥に流れ込むようにその背中に腕を回した。


「なまえけっこうエロいね。俺の名前呼びながらめっちゃ腰振ってたし」

「そんなことない!変な事言わないで!」

終わった後、ベッドの中で2人で横になっていると、意地悪に歯茎を見せるおあいて君。さっきまでの甘い雰囲気はどこかに飛んでしまった。

「まぁいいじゃん。順番が逆になっちゃったけど、もちろん俺の彼女になってくれるよね?」

「うん…よろしくお願いします…」

さっきとは打って変わって真面目に私を見つめる彼に返事をして、その胸元に身体を納める。

「なまえ、柔らかくて気持ちいい」

嬉しそうに私を抱きしめて寝息を立て始める彼氏の腕の中で瞳を閉じた。


「あーっ!やっべ!!完全に遅刻だ!!」

翌朝、大きく叫ぶ彼の声で目を覚ます。
ぼんやりとベッドのサイドテーブルにある時計を見ると、10時を回っていた。

「あれ?昨日バイト9時からって言ってなかった?」

「そうなんだよ!バイト先からの着信も何回も入っててヤバイんだって!」

慌てて服に袖を通しているおあいて君を見つめる。

「じゃあ行ってくる!また連絡するから!」

裸のままベッドにいる私にキスをして、バタバタとせわしく彼氏は出ていった。

夢じゃなかった…

大好きな人との新しい関係に喜びを覚えて、シャワーを浴びにバスルームへと向かった。



2014.12.25
天野屋 遥か


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