Love disease2



無理矢理、子宮を抉じ開けられる。
正面からがつがつと腰を打ち付けられた。
フローリングに骨が当たって痛みが走る。

「はぁっ…うぁっ…」

おあいての吐息ともに感じるのは
指が皮膚に食い込む様なすごい力。
きっと、またしばらく消えない痕が残るんだろうな。
そして、見るたびにこの人の仕打ちを思い出して…

ねぇ、いつになったら解放されるの?

この苦痛から逃れる様に、関係ない事を考えてしまう。


「…今、別の事考えてただろ?」

ピタッと動きを止めるおあいて。
切れ長の細い目で鋭く睨む。

「…もぉ…わかれたい…」

怯えながらも思いきって言葉を振り絞る。
視線を上げると、彼は無表情。
その瞳は余りに暗くて奥まで見えなかった。

「こんなんで別れるわけねぇよ」

そう言った彼は肉棒で一番奥まで突き上げてくる。存在感は大きくて擦られると、強烈な電流が身体に流れるみたい。執拗に抉られると、膣壁は細かく震えて痺れてくる。

「別れたらお前の事絶対に許さない」

そう言ったおあいてが膣内で大きくなり胎内に熱が広がった。

「やぁ…中は…」

口からは精一杯の否定の言葉。
けれども、私の反応なんて空気みたいにあってない様なもの。彼は一切気にしていない。
そのまま、律動は続いた。

「はぁっ…やだぁ…やめて…」

抵抗する力は残っておらず、呼吸の隙間に言葉を捩じ込むのが精一杯。
今は後ろから責め立てられていた。
四つん這いにさせられて、彼に背中を曝している。

「お前は俺のもんだろ?何しようと俺の自由だ」

そう言い放ったおあいて。
更に腰の動きを早めながら、私の身体を起こして後ろから抱き締める。
そのまま、首筋や肩に噛み痕を残していった。
まるで、獲物を自分のものだと主張せんばかりに。

何度も何度も体勢を返られて、その度に熱い飛沫が子宮に浴びせられる。彼は自分の快楽だけのために、欲求を腰の中に放ち続けた。
身体の力は徐々に抜けて、腰が立たなくなってしまう。

「はぁっ…はぁっ…」

全てが終わって解放された頃には、秘部の淵はおあいての白濁にまみれて、中からも溢れてくる。

私の四肢はフローリングに投げ出されていた。
もう、指先を動かす事すらままならない程にまで奪われた体力。

辛くて悲しくて、涙は枯れる事なく流れ続ける。

朦朧とした意識の中で涙が頬を伝う感覚だけが妙にはっきりしていた。



「なまえ…ごめんな…ほんとに…」

酔いが醒めて正気に戻ると、おあいては毎回涙を流しながら謝る。

怖くて怯える私を、その温かくて大きな手でそっと優しく抱きしめてくるのだ。
まるで、夜中に起こった出来事は嘘だったかの様に…

「二度とこんな事しないから…」

いつものお決まりの科白を耳許で呟く。
それはそれは小さな声。

何度もその言葉を信じようとしたけれど…

貴方はお酒を飲んで仕事のストレスから逃げようとして、酒癖が悪いからいつもあんな風に荒れて私をズタズタにする。
身体は痣だらけで、もう、暴力には耐えられない。

貴方の愛情を受けながら、だけど同時に酷い苦しみや憎しみもぶつけられる生活にはもう疲れちゃった。


「お願いだから、なまえ…
俺から離れて行かないで…」

その言葉に自分の瞳が曇る。
私を抱く腕に力が込められるけれど、応えることに躊躇してしまう。
だって、本当はもう私達の関係なんて…

「お前の事、愛してるんだ…」

だけど、その唇から零れ落ちる愛の言葉と、優しく抱きしめてくれる貴方の腕にすがろうと願ってしまう自分は愚かで

「おあいて……」

きっと貴方と同じ位におかしくなっているのかもね。



2014.8.21
天野屋 遥か



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