and boyfriend2



「なまえ、挿れるね…」

私の秘密の入り口に、熱い固まりが押しあてられた。

「はぁっ…あぁ…」

おあいて君が中に入ってくる。
自分の大切な人が膣内にいるだけで、こんなにも幸せ。
彼が全部収まると、一番奥に先端が口付けをする。その感覚に腰の中が震えた。

「おあいて君、好き…大好き…」

どれだけ好きって言葉で言っても足りなくて、この気持ちを伝えたいから、自分からキスをする。

「なまえ…」

おあいて君は一瞬びっくりして目を丸くしてたけど、すぐに嬉しそうにはにかんだ。

「っ、動くよ…」

優しく、激しく膣壁を擦られると蜜と一緒に涙が溢れてくる。

「なまえ…なまえ…」

自分の名を呼ばれる度に、とくんと胸が高鳴る。

彼が私の名前を囁くだけで
私は世界で一番大切なものになった気がする。

自分の大好きな人にこんなにも求められて愛されて
幸せ過ぎて怖い…
いつかこんな幸せが壊れてしまうんじゃないかって…

「おあいて君、ぎゅってして…」

そんな恐怖を拭い去るために大切な恋人を求める。

彼にしがみついて、与えられる快感に身を任せようとすると…

「なまえ、大丈夫だから」

私の不安を察したのか優しく耳許で囁き、舌で涙を拭いさってくれた。


ベッドの軋む音と、私達の吐息だけが部屋に響く。

「っ、ほんとに可愛い。
    なまえ、もっと感じて?」
   
俺はなまえの事しか考えられないから、なまえも俺だけ見てよ――

普段はそっけない言葉ばかりを呟く照れ屋な唇が、不器用に甘い言葉を紡ぐ。

「あぁっ…んんっ!気持ちいいよぉ…!」

膣内を擦られると同時に、乳首を吸われると、 一気に快感が高まる。
彼の腕の中で甘やかされて蕩けてしまう。

段々と私も昂り、おあいて君が擦る度に子宮がきゅんっとする。
甘い痺れに支配され、ぴくぴくと私の内側が痙攣を始めた。

「あぁっ!おあいて君!!」

とうとう絶頂に達した私を、優しく抱き締める。
彼を求めて締め付けすると、おあいて君が更に激しく腰を動かして膣内で胎動するのを感じる。

「っ、なまえ、愛してる…」

彼がそう言うと、私の膣内に温かいものが広がった。
深く愛情を受け止めた私に唯一残っているのは幸福感のみだった。


「なまえ…」

「どうしたの?おあいて君」

全てが終わって眠りにつこうとした時、不意に彼が話かける。

「花火大会、来年もその先も
    ずっとずっと一緒に行こう…」

それだけ呟くと彼は寝息をたて始めた。

明日の朝、目が覚めたら一番に返事をしよう――

そんな事を思いながら、抱き締められたまま眠りにつく。


私達の境界線は曖昧になって
そのまま2人で夏の夜に溶けた。


2014.8.9
天野屋 遥か



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